【決算】増収減益で売上高は788億4300万円 特種東海製紙2015年5月18日
平成27年3月期連結決算
特種東海製紙(株)は5月14日、平成27年3月期の連結決算を発表した。同社は、昨年末(12月31日)に発生した島田工場の火災事故を受け、これまで決算予想を未定としていた経緯がある。売上高は前年同期比微増の決算となった。
同社は、昨年12月31日に発生した島田工場の火災事故により、原材料および固定資産の除去などの直接的被害額や、仮復旧の過程における操業上のコスト増加を、特別損失として10億2300万円計上した。
また損害に備えた保険に加入しており保険金受取総額は確定していないものの、完全に焼失した木質チップと機械設備の一部は保険金受領が確定したため、当会計年度において特別利益に4億5400万円を計上した。
同社の当会計年度業績は、売上高788億4300万円(前年同期比0.9%増)と増収になったが、原燃料価格の上昇や赤松水力発電所更新工事中に生じた購入電力増、成長戦略投資に伴う減価償却費や研究開発費の増加により、営業利益は24億7700万円(同22.1%減)、経常利益は27億6100万円(同21.6%減)、当期純利益は2億400万円(同90.6%減)となった。
次期業績見通しは、売上高810億円、営業利益37億円、経常利益は36億5000万円、当期純利益は14億円を見込んでいる。
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