インド市場へクボタ製新型トラクタを投入 住友商事・クボタ2015年8月25日
住友商事(株)は、(株)クボタが新たに開発した多目的トラクタを、両社合弁の現地販売会社であるクボタ農業機械インド株式会社(KAI)を通じてインド市場に投入し、本格的な開拓を進めていく。
インドは世界第二位の農業人口を抱え、トラクタの需要は年間約60万台の規模という世界最大の市場となっている。また、農作業以外にトレーラーを牽引して農作物や土木資材の運搬を行うなど、年間を通してトラクタが使用されている。
今回開発されたトラクタは、このインド特有のニーズに対応し、高い牽引力をもっており、水田・畑作作業のほか、運搬作業などさまざまな用途に使用できる。
また耐久性、操作性に優れ、高出力だが低燃費で環境に配慮したクボタ製エンジンを搭載している。2015年10月にタイのクボタ子会社サイアムクボタコーポレーションで量産を開始し、11月からKAIを通じて販売される予定だ。
住友商事は1950年に同社初の海外駐在員をインドに派遣して以降、自動車製造関連事業、金属加工事業、電力設備納入など、幅広くビジネスを手掛けてきた実績がある。現在、中長期的な視点で成長が期待される同国を、全社で育成地域の一つに設定し、ビジネス開拓に注力している。
本事業では、インドにおける住友商事の豊富な事業経験と、クボタの高度な技術・ノウハウを融合させることで、同国の農業における生産性の向上に貢献していく考えだ。
◎会社概要
○会社名:クボタ農業機械インド株式会社
○設立:2008年12月
○所在地:インド タミル・ナードウ州チェンナイ市郊外
○資本金:5億ルピー
○出資比率:クボタ60%、住友商事グループ40%
○販売品目:トラクタ、コンバイン、田植機などの販売
◎今回投入するトラクタ
○モデル名:MU5501
○馬力:55馬力(2WD)
○発売日:2015年11月(予定)
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