クボタ 農業用ドローン 市場に参入2016年9月15日
(株)クボタ(本社:大阪市、木股昌俊社長)は、農業の大規模化が進む中、農業の効率化・精密化を求める担い手農家支援の一環として、このほど農産物の病害虫防除を目的とした農業用ドローンを開発。競争が激化している農業用ドローン市場に参入する。
農薬を用いた農作物の病害虫防除作業は、小・中規模農家向けには、背負式動噴による散布作業などが主流だが、大規模農家向けには、乗用式防除機や無人ヘリによる空散も普及している。
近年、担い手農家の増加で農業の大規模化が進む中、農業の効率化・精密化が求められている。今後は陸上での防除に加え、空中からの防除も進むものと期待されている。
現在、クボタが取り扱っている防除機は、従来の背負式や可搬式の動力噴霧器、乗用管理機などがある。
今回は新たに空中散布用として、クボタブランドのドローンを開発し、ラインナップに加えることで、小規模農家をはじめ、拡大する担い手農家に対しても、防除作業の効率化に貢献していく。
開発のコンセプトは、クボタが商品全体の企画、試作評価、外観デザインを行い、(株)プロドローン(本社:名古屋市、河野雅一社長)がドローン本体の設計・試作を、(株)丸山製作所(本社:東京都、尾頭正伸社長)が散布機の設計・試作をし、クボタブランドのドローン開発・実用化を目指すというものだ。
高精度の散布性能と高い操作性、デザイン性を有するクボタブランドのドローンを開発することで、ユーザーの防除作業の軽減、低コスト化、高効率化、安全へのニーズに対応していく。
まず農薬(液剤)の散布機として開発し、粒剤や鉄コーティング種子の散布にも対応できるよう、順次開発を進めていく方針だ。
2017年夏には、モニター販売を実施し、ユーザーニーズを取り込んだ上で、本格販売を展開していく。将来的には農薬散布以外にも多用途で活用できるドローンを開発し、精密農業の取り組みにも貢献していく考えだ。
(写真)農業用ドローン試作機の利用の様子
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































