新たなJASの活用巡り 「農林水産省FOOMA特別講演」開催 FOOMA JAPAN事務局2017年6月20日
6月13日~16日の4日間、東京ビッグサイトにおいて「食の未来への羅針盤」をテーマに「FOOMA JAPAN 2017」が過去最大規模で実施された。同展では、特別企画として新たなJAS規格の活用方法を巡り「農林水産省FOOMA特別講演」が開催された。
食品産業総合メーカーの(株)サタケは、色彩選別・形状選別機能に加え、近赤外線による選別機能を備えた「多用途ベルト式光選別機」や、多用途シュート式光選別機「ピカ選αPLUS」、無洗米GABAライスなどを出展し盛況だった。
(株)寺岡精工は、定額自動貼りラベルプリンター「HC-800」や、正確に、効率的にラベルの添付ミスをチェックするラベル検査装置「LIS-CS1」などを展示紹介した。 「農林水産省FOOMA特別講演」では、「自社の魅力をJASでアピール!~新たなJASの活用方法~」のテーマで農林水産省食品製造課 食品企画室の松本修一室長が講演した。
JASとは、食品・農林水産分野において農林水産大臣が定める国家規格のこと。これまでのJASは、全国的に出回る食品・農林水産品の品質や仕様を対象に、国内業界全体のコンセンサスがある場合に規格を定めてきた。
これからのJASは、ビジネスにおいて戦略的に活用し得るよう、特定の事業者・地域のモノやサービスなども対象にして、民間提案に応じ弾力的な手続きにより、規格を定めていく新市場創造型に軸足を移していくというものだ。
具体的には、これまでのJASから次のように変わる。
○品質・仕様の平準化(粗悪品の排除)⇒品質・仕様の平準化+取引の効率化・円滑化、事業者や地域の差別化・ブランド化。
○国内市場⇒国内市場+海外市場も視野に国際標準化も指向。
○BtoC⇒BtoC+BtoB
○全国⇒全国+特定の地域、特定の事業者。
○品質・仕様⇒品質・仕様+プロセス、マネジメント、こだわり、物語。
○品質管理担当者⇒品質管理+商品開発、営業、マーケティングの担当者、経営者。
○役所主導⇒民間主導(事業者ニーズ、産地ニーズなど民間からの提案を規格化)など。
JAS法に関する問い合わせは、農林水産省食料産業局食品製造課食品規格室 TEL:03-6744-7182まで。
(写真左から)講演する農水省 松本食品規格室長、盛況だったサタケのブース、寺岡精工の展示ブース
(関連記事)
・「FOOMA JAPAN 2016」 出展面積は過去最大規模 9万4497人が来場 (16.08.18)
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