牛の乳頭保護シールを開発-農研機構とトクヤマ2017年10月18日
農研機構と(株)トクヤマは貼り付けやすく剥がれにくい牛の乳頭保護材を開発した。
乳牛の乳房炎は乳量や乳質の低下の原因となり、治療費やその間の飼料費、乳の廃棄なども含め、その経済的損失は年間800億円といわれている。
これまで乾乳期(搾乳をせずに次の泌乳に備えて乳腺細胞の再増殖や母体へ養分蓄積をする期間)における新規感染を予防するため液体状の乳頭保護資材が使われているが、前処理作業や付着後の乾燥に時間がかかることや、数日で脱落してしまうことなど課題があった。
そこで農研機構と(株)トクヤマは共同研究し乳頭に貼りやすく、しかも剥がれにくいシール式の外部乳頭保護資材を開発した。この保護資材は透明保護フィルム、基材フィルム、粘着層などからなり、柔らかで強度も強いため乳頭形状に合わせて貼り付けることができしっかり保護できるという。試験結果ではこのシールによって乳頭口が保護される割合は装着7日目は100%、14日目は75%の割合だった。
この資材は育成牛の乳器損傷予防や、乳房炎治療後の保護資材としての活用も期待できるという。11月から「外部乳頭シール」として国内販売する。
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