窒素、複合化成を値下げ-JA全農 29肥料年度春肥価格2017年11月1日
JA全農は、11月から実施する29肥料年度の春肥の価格について10月31日公表した。
29春肥の価格の秋肥価格との対比は表の通りとなっている。
なお、高度化成一般およびNK化成一般は、全農の「自己改革」プランの一環として、銘柄を集約して予約を積み上げ、積み上げた予約数量をもとに、メーカーからの入札・相見積もり等により、徹底比較してもっとも有利な価格・工場を決定し、更なる価格引下げを行うという新たな購買方式によって価格を決定するため、この段階では「未決定」となっている。
そのほかでは、窒素質肥料は値下げ、りん酸質と加里質は据え置きで価格交渉が決着。上記を除く複合肥料は、製造諸経費を据え置き、窒素等の原料代を引下げ、値下げとなった。
なお、この価格変動率は、全農の県本部・経済連向け供給価格ベースなので、JA・農家向け供給価格の変動率とは一致しない。
肥料原料をめぐる情勢について、全農は次のように分析している。
【原油価格】
窒素質価格や複合肥料製造諸経費に影響を与える原油市況は、今年春には50ドル台で推移していたが、協調減産に非参加の産油国の増産で40ドル台に下がったが、現在は減産強化の動きで再び50ドル台に戻している。
【海外原料】
尿素、リン安は海外の新工場が本格稼働したことなどから、今年の春肥需要が一巡するとともに国際市況は軟化したが、現在は、中国の環境規制強化で生産が抑制され上昇に転じている。
加里は最大需要国である中国のカナダ、ロシア、ベラルーシの山元との価格交渉が値上げで決着し、国際市況は強含みで推移しているが、今後は鉱山(マイン)の新設、拡張から需給緩和を見込む向きもあるという。
海上運賃は、肥料を輸送する小型船で堅調に推移している。
【外国為替】
9月上旬には109円台と円高に振れたが、その後は112円前後で推移。直近は円安傾向が強まっている。
※11月2日18:40頃まで上の表の一部に誤りがございました。
硫安(大粒)の前期比が「▲8.0」となっていましたが、正しくは「▲0.8」です。お詫びして、訂正致します。
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