ドローン活用で森林損害調査を迅速化2019年4月25日
森林保険センターは、大規模災害による森林の損害調査に初めてドローンを導入して保険金を支払った。ドローンの活用により林道などの復旧を待たずに損害面積を迅速に把握することが可能となった。
今回の取り組みは、2017(平成29)年7月に発生した九州北部を中心とした集中豪雨で、森林や林道に大きな被害を受けた福岡県朝倉市で実施。ドローンは、すでに建築物や車両による保険事故で活用されているが、大規模な森林災害の損害調査は初の取り組み。
朝倉市では、森林保険の損害調査に相当の期間がかかると想定されたため、森林保険センターと森林総合研究所が連携し、ドローンを活用した損害調査を開始。被害の箇所を正確に把握するために、まず国土地理院が撮影した空中写真で被害が集中している区域を特定し、次にドローンによる高精度撮影で損害区域を確定した。
その結果、道路が通行止めで現地まで行けなくても安全かつ迅速な調査が可能となり、一定の精度も確認することができ、準備が整ったものから保険金の支払いを開始した。
朝倉市のケースから得た課題としては、被害地が広域にわたり、撮影が困難な箇所も多数あったため、ドローンによる調査対象の森林が限定されたこと。また、職員の手作業による詳細の確認に相当の期間を要したことなどが挙げられる。
今後は、人工衛星画像や、大規模水害による地形変化を判読するソフトウェアの活用も検討し、さらに広域での迅速な損害調査と保険金の早期支払いをめざす。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】タマネギえそ条斑病 県内で初めてタマネギほ場で確認 和歌山県2024年7月22日
-
【注意報】早期水稲に斑点米カメムシ類 栽培地域で多発のおそれ 熊本県2024年7月22日
-
【注意報】周辺草地と本田で斑点米カメムシ類が多発 適期防除を 宮城県2024年7月22日
-
国際協同組合デー「私たちは幸せに生きることはできない」 パレスチナの協同組合連合会2024年7月22日
-
外国法人が議決権持つ法人の農地取得 累計0.6ha 2023年 農水省調査2024年7月22日
-
外国資本による森林取得 累計で2868ha 林野庁2024年7月22日
-
「みどり戦略」実践へ 農業を次代につなぐ 農水省・久保牧衣子氏【全中教育部・オンラインJAアカデミー】2024年7月22日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県「たわわタウン谷山」で買い物とランチを満喫 JAタウン2024年7月22日
-
JR大阪駅で「みのりみのるマルシェ 岡山の実り」27日に開催 JA全農2024年7月22日
-
植物病害を発生拡大予測する数理モデル開発 トマトかいよう病の防除対策開発へ 農研機構2024年7月22日
-
農薬出荷数量は6.1%減、農薬出荷金額は3.8%減 2024年農薬年度5月末出荷実績 クロップライフジャパン2024年7月22日
-
「第3回全農 全日本中学生カーリング選手権大会」新潟で26日から開催2024年7月22日
-
令和6年度「TOYOHASHI AGRIMEETUP」始動 第1回交流会の参加者募集 愛知県豊橋市2024年7月22日
-
福島県南相馬市「みらい農業学校」第2期入学生の募集を開始 マイファーム2024年7月22日
-
独自技術で水田の中干しを測定 北海道岩見沢市で実証実験 ソラテクノロジー2024年7月22日
-
晴れの国おかやま「フルーツ食堂」桃とぶどうの定食を期間限定で提供2024年7月22日
-
完全人工光型植物工場の市場規模 前年度比99.0%見込 植物工場市場に関する調査 矢野経済研究所2024年7月22日
-
霧のいけうち「施設園芸・植物工場展」に出展 微細ミストシステムなど紹介2024年7月22日
-
農作業事故をVRで体験 宇都宮大学で農作業安全授業を開催 JA共済連2024年7月22日
-
農業専門求人サイト「あぐりナビ」10周年記念キャンペーン実施 アグリメディア2024年7月22日