農機の安全性検査制度を刷新 農研機構2019年4月25日
農研機構農業技術革新工学研究センター(革新工学センター)は、農業機械の安全性検査制度を刷新。現行の検査基準と並行して、対策を強化した新しい検査基準を制定し、併せて基準適合マークもあらためる。
新しいマークでは、安全性の高さを星の数で表す段階評価を導入し、より安全性の高い機械の普及を促進。また、電動式の農業機械を新しく検査対象機種に追加する。
革新工学センターは、平成30年度より農作業の安全性確保のために、農業機械の安全性検査を実施。安全性検査で用いる現行の検査基準(平成30年度基準)は、平成29年度に廃止された型式検査及び安全鑑定で用いられた「安全装備の確認項目と安全鑑定基準及び解説」を準用したもの。
制定から既に20年以上が経過しており、現在では関連するISO等の国際規格に準拠していない内容も一部含まれている。
農作業による死亡事故は、減少傾向にあるものの、依然として多く発生している。JA共済連が保有する傷害・自動車共済の共済金支払いデータ(平成25年~28年)を基に試算した結果、傷害事故は約7万件発生しており、死傷事故撲滅への対策は急務となっている。
一方、農業機械・技術の海外展開を考えた場合、日本で実施している安全性検査制度を海外へも普及させ、標準化戦略を推進していくことが重要。例えば、安全性検査に合格した中古を含む農機の輸出に際して、海外のユーザーにも通じ得る安全認証表示とする必要がある。
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