除草剤が伸び全体では0.1%の微増 農薬の国内出荷額 農薬メーカーの事業動向・戦略調査2019年7月24日
TPCマーケティングリサーチ(大阪市)は、農薬メーカーの事業動向・戦略について調査を実施、その結果を発表した。2018農薬年度の農薬の国内出荷額は、前年度比0.1%増の3373億1800万円。種類別では、除草剤が構成比36.4%の1227億300万円で最も高かった。
調査は、専業メーカー、兼業メーカー合わせて17社を対象に4月~7月の期間に行った。
2018農薬年度における農薬の国内出荷額は、前年度比0.1%増の3373億1800万円。殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤は前年割れしたが、除草剤が前年度比2.9%増で全体では微増に落ち着いた。
種類別では、除草剤が全体の36.4%を占める1227億300万円で最大。次いで、殺虫剤が同28.5%の963億400万円、殺菌剤が同22.1%の744億3000万円、殺虫殺菌剤が同10.4%の349億8500万円、その他が同2.6%の88億9600万円だった。
前年と比較すると、除草剤は前年度比2.9%増となり、構成比も1ポイント増。一方、殺虫剤は前年度比1.6%減で構成比0.5ポイント減、殺菌剤が前年度比1.4%減で構成比0.3ポイント減、殺虫殺菌剤が前年度比1.7%減で構成比0.2ポイント減と前年度を下回った。
2019農薬年度は、前年度比0.4%減の3360億円となる見込み。除草剤、その他の植物成長調整剤が前年度を上回る見込みだが、殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤の出荷額は減少することが予想される。ただし、全体としては大幅な増減をすることなく、前年度並みとなる見通しだ。
同調査によると、今年3月末時点での農薬の有効登録件数は、4278品目で前回調査(2017年9月末)より27品目減少している。種類別には、除草剤が1547品目でもっとも多く、次いで殺虫剤が1067品目、殺菌剤が882品目、殺虫殺菌剤が454品目、植物成長調整剤が92品目、その他が236品目となっている。
剤型別には、水和剤が1419品目ともっとも多く、次いで粒剤1280品目でこの2剤型で全体の63%を占めている。そして乳剤348品目、液剤330品目、粉剤282品目、農薬肥料68品目、水溶剤60品目、粉粒剤58品目などとなっている。
また、企業別に見た登録件数は、住友化学が全体の8.2%を占める349品目でトップとなっている。次いでクミアイ化学が299品目(7.0%)、北興化学278品目(6.5%)、日本農薬251品目(5.9%)、三井化学アグロ233品目(5.4%)、日産化学210品目(4.9%)と続いている。
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