イノフィスの新マッスルスーツにBASF開発樹脂を採用2019年11月6日
BASFは、東京理科大学発のベンチャー企業、イノフィス(東京都新宿区)が販売するアシストスーツの新製品「マッスルスーツEvery(エブリィ)」に、同社が開発したポリアミド樹脂「Ultramid(ウルトラミッド)」が採用されたと発表。ウルトラミッドの優れた機械特性により、マッスルスーツの堅牢性と機能性を損なわずに、安全でより良い使用感を可能にしたという。
重いものを運ぶ時などに、腰への負担を軽減するイノフィスのマッスルスーツは、人間工学と人工筋肉に基づいた腰部サポート向けの装着型ロボットで、製造、物流、農業、介護など多くの分野で利用されている。新製品の「エブリィ」は、より軽量化と10万円台という家電並みの価格を実現した。イノフィスの古川尚史社長は「BASFのウルトラミッドの採用により、重量を低減することで使用感が向上するとともに、射出成型によって製造コスト削減も可能となった」と述べている。
現在、世界で5億4000万人が腰痛に悩まされているといわれる。BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のインダストリアル産業部門を統括するトニー・ジョーンズ氏は「イノフィス社とともに、世界の多くの人々が影響を受けている腰痛問題の解決に向けた一助となれれば」と話し、ウルトラミッドはリサイクルが可能な素材であるため、より環境に配慮した製品に寄与できるとしている。
(写真)BASFの高性能ポリアミド樹脂ウルトラミッドを採用したイノフィス社のマッスルツスーツ「エブリィ」
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