クボタ、米スタートアップ企業に出資 精密農業実現へプラットフォーム開発を強化2020年4月20日
クボタ(大阪市浪速区)は4月16日、IoTセンサーを用いた作物管理サービスなどを手がける米国のスタートアップ企業、FarmX社に出資したと発表した。
土壌センサーのデータ・位置情報の可視化イメージ
クボタは、昨年6月に「イノベーションセンター」を立ち上げ、同8月に出資したAdvanced Farm Technologies社と今年1月に出資したAbundant Robotics社など、スタートアップとの協業を進めている。
一方、センサーとAI技術に強みがあるFarmX社は、作物にとって最適な給水を行う灌漑の自動化や作物の生育環境の最適化と、収量を最大化する一体型プラットフォームサービスを手がけている。また、収量増や労務費の低減、水や電気の使用量を減らすことで農家の収益を改善するソリューションなどを提供している。
クボタは同社への出資により、イノベーションセンターが注力する果樹、野菜、ブドウ、ナッツの領域で、農家のニーズが高まっている「ほ場管理」など、精密農業の実現へ向けてプラットフォームの開発を強化する。
また、すでに出資しているスタートアップ企業2社との連携も視野に入れ、米国における農業経営の効率化と収益化をめざす。
ワイナリーの灌漑システムのイメージ
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