東北新幹線高架下に省エネ型屋内農場を設置 首都圏の消費地で栽培実現2020年4月22日
植物工場に関する研究開発、コンサルティング業務を行うプランツラボラトリー(東京都港区)は4月21日、JR東日本グループ、芙蓉総合リース(東京都千代田区)と連携し、東北新幹線の高架下に設けた省エネ型屋内農場システム「PUTFARM」でグリーンリーフなど農作物の栽培と販売を行う新たな取り組みを始めた。事業の運営にあたっては、プランツラボラトリーが「鉄道高架下農場株式会社(埼玉県さいたま市」を設立する。
PUTFARMで栽培されるグリーンリーフ
PUTFARMは、プランツラボラトリーが東京大学との共同研究で開発した植物工場システム。敷地の広さや屋内・屋外を問わずさまざまな場所に設置できる。また、従来の植物工場の2~3分の1のコストで導入でき、ランニングコストも独自の遮熱方式により大幅に削減。さらに、工場内の空間環境の最適化や、データに基づく栽培ノウハウにより、ニーズに沿った品種を供給できる。
鉄道高架下用地は、騒音や振動などの問題に加え、橋脚が一定間隔で設置されているため、土地の活用方法に限りがあるが、PUTFARMは環境や土地の広さ、形状に関わらず設置できる強みを生かすことができる。
今回設置するPUTFARMは、東北新幹線の大宮駅から小山駅間の高架下で、大宮駅から近い、さいたま市北区に位置する。首都圏の消費地での栽培が実現し、物流コストも低く抑えることができる。
さらに、既存の建物や限られたスペースで設置できるPUTFARMの特徴を生かし、今回は居抜きの物件をリニューアルして利用することで、より低コストでの栽培が可能となる。
東北新幹線高架下に設置された植物工場「PUTFARM」の外観
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