農作物の出荷予測モデルを設計 コンサルティングサービス提供開始 NTTデータとJSOL2020年4月28日
(株)NTTデータと(株)JSOLは4月24日、産地の過去の栽培実績データや気象データ等の統計分析により、産地全体の生育傾向をモデル化し、その産地の農作物に適した出荷予測モデルを設計するコンサルティングサービスを提供すると発表した。
同サービスは、複数の生産者が栽培した農作物を集荷して販売先へ出荷する産地のJA、出荷団体や自治体などが主なサービス提供先。2020年度中には、NTTデータが2018年10月より提供している営農支援プラットフォーム「あい作」と連携し、オプション機能として出荷予測機能の提供も予定。「あい作」に生産者が登録した生育・栽培データ等を活用して利用者が出荷予測を行うことが可能となる。
両社はこれまで、出荷する農作物の量や時期による価格変動の影響や、出荷にともなう業務の労働力確保など、さまざまな課題解決に向けて複数の産地と、産地の過去の栽培に関わる実績データや気象データなどの収集、統計分析による出荷予測の実証を行ってきた。
今回、サービスを開始する出荷予測モデル設計コンサルティングサービスは、品種ごとの栽培記録・地域ごとの気象情報・出荷管理データ等を統計分析することで、産地に適応した出荷予測モデルを設計し、精度の高い出荷計画策定の実現をめざす。
利用者は同サービスを採用する際、産地の過去の栽培に関わる栽培履歴や出荷実績、気象などの実績データを提供。これらのデータを統計分析することで、利用者の定性的なノウハウも取り入れながら、産地に適応した出荷予測モデルの設計を支援する。
同サービスは、ほ場単位ではなく、集出荷を行う産地単位での出荷予測をめざしており、産地の営農指導担当者が出荷予測結果に対して適宜補正を加えられるよう、より高い精度で見込値を把握することも可能。あらかじめ出荷の量とタイミングを把握することで、販売戦略への活用や集出荷業務の適正な要員計画作成、生産計画の策定などに生かすことができる。
出荷予測モデル設計コンサルティングサービスは、1産地1農作物につき250万円から。
今後は、「あい作」と連携することにより、オプション機能として出荷予測機能の提供を予定。「あい作」に生産者が登録したデータを活用し、利用者が出荷予測結果を確認する事も可能となる。2020年度中のサービス提供を開始予定。
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