農家の現実と農業関心層の理想の差が浮き彫りに 「ツチカウ」意識調査2020年5月29日
唐沢農機サービス(長野県東御市)は、3月に実施した「農家および農業関心層の意識調査」の自由回答のテキスト分析結果をまとめ、同社運営の農業メディア「TSUCHIKAU(ツチカウ)」で発表した。
分析では、農業に関心がある人の「農業を手掛けたいかどうか?」に対する理由に注目し、「手掛けたい」と回答した63人の意見を要素ごとに分類し、集計した。
その結果、トップの理由は「自分で作ったものを食べたい」で、自給自足をしてみたいという意見も見られた。2位以降は「これまでに少しやってきた/身近にやっている人がいる」「無農薬栽培に関心がある」「のんびりしたい/自然と共存したい」など、自由で健康的なライフスタイルという理想を農業に求める傾向が見られた。
一方、現役農家から「新規就農者に掛けてあげたい言葉」を見ると、最も多かった意見は「頑張ってほしい」という激励。しかし、2位と3位に挙げられたのは「仕事がきつい/大変」「儲からない」といった厳しい意見が多く、「そんなに甘いものではない」という厳しい声もあった。
また、「学ぶ姿勢が大切」「続けて欲しい」「重要な仕事/やりがいがある」と激励やアドバイスも多く、現実は厳しいが新規就農層を歓迎する声が聞かれた。
調査は3月4日から9日にかけて、全国の農業収入がある20才以上の自営農家男女と農業に関心のある全国の20才以上男女を対象にインターネットで行わた。サンプル数は222件。
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