「万願寺甘とう」のスマート農業事業化に着手 舞鶴市とKDDI2020年7月27日
京都府舞鶴市とKDDI(株)は、夏の京野菜である「万願寺甘とう」のスマート農業事業化に着手した。農業の安定化と効率化を目指したもので、IoTを活用し今年度から万願寺甘とうの日照量・温度など栽培状況をセンサーで「見える化」する。来年度は、収集した情報と万願寺甘とうの生育状況との相関を分析し、高収量生産者の事例を生産者間で共有することを目指す。

万願寺甘とうは大型肉厚で種が少なく甘いため、幅広い世代に愛される夏の京野菜として「京のブランド産品」に認定されている。首都圏など大都市圏への販路拡大のための安定生産・供給実現が、雇用創出につながると期待されている。
一方、万願寺甘とうはブランド選果基準が細かく設定され、大きくて真っ直ぐなものだけがブランド品として認められる。従って栽培が非常に難しく、生産者によって収量にばらつきが生じているのが現状だ。
このため、IoTセンサーを活用して日照量・温度などの栽培情報を収集しクラウド上へ蓄積し、高収量生産者の栽培データをモニタリングし解析・共有していくことで栽培知見を確立。これらスマート農業の取り組みを通じ、万願寺甘とうの生産安定化を目指していく。
舞鶴市とKDDI(株)は、2018年12月に地域活性化を目的とした連携協定を締結 。取り組みの一環として、農業の安定化における課題とICTを活用した解決策について協議してきた。今後も先端技術を活用したスマート農業事業を積極的に推進し、地域産業の発展を図る方針だ。
重要な記事
最新の記事
-
備蓄米 「味に差なく、おいしく食べてほしい」 江藤農相2025年4月24日
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
【JA人事】JA北オホーツク(北海道)吉田組合長を再任2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
農林中金 ロンコ・インベストメント・マネジメントに資本参画 不動産分野の連携強化2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
みずほ銀行と食農領域の持続可能な発展に向け戦略的提携 クボタ2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日