AIと収穫ロボット開発のアグリストがスタートアップ登竜門でダブル受賞2020年8月17日
AIを活用した自動収穫ロボットを開発するAGRIST(株)は、7月30日と31日に開かれた「Infinity Ventures Summit 2020」のメインイベントであるピッチコンペティション「IVS LaunchPad」で、3位に入賞。また、同イベントのメイン・スポンサーによるプルータス・コンサルティング賞のダブル受賞した。
国際特許申請中の収穫ロボット。
空中をロープウェイの様に移動し、ハウス内の地面や障害物に影響されずに、ハウス全体を自由に巡回・収穫・データ収集できる
同社は、農業の人手不足を解決するAIと収穫ロボット「L」について、すでに収穫ロボット6台の稼働が決定し、ENEOSグループや地元地銀系VCから出資を受けて、55兆円以上の世界市場をめざすことを発表。独自性として、完璧なパフォーマンスを実現できる高価なロボットではなく、実用的なシステムをめざしてピーマン農家と共同開発している点や国際特許申請中の空中を移動する新しい機構が評価された。
「Infinity Ventures Summit 2020」は、完全招待制のカンファレンスで、次世代を担う起業家や経営者、スタートアップの創業者、メディア、VC、投資家らが参加。今年は過去最多の1000人を超える参加申し込みがあった。当日はセッションやネットワーキングパーティなどを通して参加者同士が出会える機会をつくり、カンファレンス後も、IVSコミュニティを通して、参加者が継続的にビジネスを進める上で必要とする人達とつながれるプログラムを設計している。
アグリストは、農業課題を解決し持続可能な農業をめざし、農業の人手不足を解消するためAIを活用した収穫ロボットを農家と共同開発してきた。これまでに採択実績のある「スマート農業実証プロジェクト」(農林水産省)や「JAアクセラレーター」をはじめ、地域の農家・行政・JA・教育機関などとの連携を深めながら、収穫ロボットや解析プログラムを開発し、実際に農場での実証実験もスタートしている。
今回の受賞を機に今後も、さらなる事業の成長とより強いエンジニアチームの開発を推進することで、これまでにない果菜類の収穫ロボットの社会実装をめざす。また、持続可能な農業と社会の実現に貢献していく。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(120) -改正食料・農業・農村基本法(6)-2024年11月30日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (37) 【防除学習帖】第276回2024年11月30日
-
農薬の正しい使い方(10)【今さら聞けない営農情報】第276回2024年11月30日
-
「自分」を失わない努力が必要な時代【原田 康・目明き千人】2024年11月30日
-
集落機能強化加算 「当分の間、継続」江藤農相 対象は現行555組織 経過措置導入へ2024年11月29日
-
「子どもの食事って大切」 心身育成にも一役 全国オーガニック給食フォーラム2024年11月29日
-
着実な担い手確保へ JAきたみらいなど先進3JAに学ぶ JA全中・次世代総点検セミナー2024年11月29日
-
宴会やパーティーで食品ロス削減「おいしい食べきり」全国共同キャンペーン実施 農水省2024年11月29日
-
「食品関連企業の海外展開に関するセミナー」環境規制に関する事例紹介 農水省2024年11月29日
-
【農協研究会】たい肥センター核に 放棄地再生も JA佐久浅間で農業戦略探る2024年11月29日
-
日銀「地域金融強化のための特別当座預金制度」適用対象機関名を公表 農林中金2024年11月29日
-
【役員人事】JA全農くみあい飼料株式会社(11月19日付)2024年11月29日
-
内部統制と働きやすさは両論 コンプラでトップセミナー JA全中2024年11月29日
-
ノウフクレンケイってなんだ? 根本凪の「ネモト宅配便 特別編 」配信 JAタウン2024年11月29日
-
「冬の京野菜フェア」全農直営3店舗で12月1日から開催 JA全農2024年11月29日
-
柑橘王国えひめ「紅コレクション」始動「愛媛県産紅まどんなフェア」開催 JA全農2024年11月29日
-
「ランピースキン病の発生」影響に関する相談窓口 福岡・熊本に設置 日本公庫2024年11月29日
-
シニアの外国語:その可能性【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月29日
-
東日本のカシノナガキクイムシの由来を遺伝情報により解明 森林総合研究所2024年11月29日
-
島根県大田市 三瓶山麓で有機米を初収穫 報告試食会を開催 三菱マヒンドラ農機2024年11月29日