細胞培養でNEDO-PCAに採択 約2.4億円の助成対象事業者に決定 インテグリカルチャー2020年8月31日
インテグリカルチャー(株)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2020年度「研究開発型スタートアップ支援事業(PCA)」に係る公募において、助成対象事業者に選定され、約2.4億円の助成を受けることが決まった。助成金は、培養肉などの細胞農業製品の上市へ向けた生産拠点整備のために活用する。
NEDOは、持続可能な社会の実現に必要な技術開発の推進を通じて、イノベーションを創出する、国立研究開発法人。リスクが高い革新的な技術の開発や実証を行い、成果の社会実装を促進する「イノベーション・アクセラレーター」として、社会課題の解決をめざしている。PCA助成事業では、提案時から約3年後までに事業化による継続的な売上が見込める事業計画と、確度の高い資金調達計画、それらを達成するための体制を有し、事業化を達成するために助成金の必要性の高い企業を支援することを目的としている。
今回採択された同社の事業テーマは、「培養肉などの細胞農業製品の上市へ向けた生産拠点整備」。同事業により、培養フォアグラや培養肉などの細胞農業製品を、2021年から2023年にかけて順次上市するために、汎用的な大規模細胞培養技術である"CulNet System"を、企業連合による開発で自動化や品質管理技術を組み込んで大規模化し、生産拠点として整備する。
インテグリカルチャーについて
独自開発の低コスト細胞培養技術"CulNet System"をバイオ領域の新たなプラットフォームとし、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野で活用されることをめざしている。
CulNet Systemは、汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術で、動物体内の細胞間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置。同技術は、理論的にはあらゆる動物細胞を大規模かつ安価に培養可能で、培養肉をはじめ、様々な用途での活用を想定している。
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