水害発生時に初動対応 安価な「浸水検知センサ」モニター利用開始2020年9月10日
亀岡電子(株)は、任意の場所に設置したセンサが浸水を検知すると、LINEで知らせる安価な「セルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER2)」を開発した。発売は2021年春を予定。
年々全国各地で水害発生リスクが高まるなか、身近な場所の浸水状況をいち早く知らせることで、人的被害や家財への被害を最小限に抑えることが求められる。
各自治体は危機管理型水位計や防災カメラの設置が進めているが、設置工事費を含めると1基数百万円になる機器が多く、主要な河川等限られた場所にのみ設置されているのが現状だ。
同社が京都府福知山市で実施したヒアリング調査によると、「大きな河川の水位や、離れた場所の防災カメラ映像を見ても自分事にならず直接避難に繋がらない」「行政から河川水位情報や防災カメラ映像が提供されているが、ホームページを開いてわざわざ見る人は少ない」「もっと身近な場所の浸水情報を直接知らせてくれるようなセンサがあれば欲しい」などの声があった。KAMEKER2は、こうしたニーズに応えるため、冠水しやすい道路や住宅近くの水路など、より身近な場所の浸水を知らせる「安価なツール」として開発された。
2019年7月から京都府福知山市内に「KAMEKER2」を設置。現在も福知山市内15か所で実証実験を継続しており、9月から、新たに兵庫県南あわじ市の冠水しやすい道路脇2か所に設置し、実証実験を行っている。
同製品は従来の危機管理型水位計や防災カメラ等と競合するものではなく、身近な場所の浸水をLINE通知により、迅速な初動対応に繋げるという補完的な役割を想定。2020年度は自治体向けのモニター利用を受け付け、2021年度に複数の自治体への導入をめざす。
KAMEKER2の特徴
河川の水位を測るセンサではなく、内水氾濫時に早期に浸水する道路脇や住宅近くの水路脇に設置することで、住民の避難に直結するより身近な浸水情報を提供する。特徴は次の通り。
(1)シンプルな機能で圧倒的な低価格を実現。 ※本体価格1基9万円(税抜)を予定
(2)乾電池駆動、セルラー通信式なので設置にかかる電源引込工事、ネット配線工事等が不要で設置が簡単。
(3)LTE通信が届く場所であればどこにでも設置できる。
(4)浸水を検知するとLINEでお知らせ。※情報を見に行く必要がない
(5)浸水しているセンサを地図上で見える化。
LINE通知と浸水アラートマップ
ユーザーがあらかじめ登録しておいたKAMEKER2が浸水を検知すると、LINEで浸水検知情報を発信。LINEメッセージに添付されているURLをクリックすると、「浸水アラートマップ」が開き、浸水している地点が一目で分かる。
購入者専用「センサ管理画面」
KAMEKER2の購入者は、「センサ管理画面」を使用して設置しているセンサの詳細設定が可能。詳細設定は、センサ設置位置の表示変更、LINE通知メッセージの編集、センサの通知ON/OFF、センサ設置位置のマップ表示/非表示の切替、テスト送信用メッセージへの切替、LINE通知履歴のデータ出力、マップ赤色表示保持時間の変更など。
設置の様子
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