台木トマトの主力品種へ「グランシールド」の種子発売 サカタのタネ2020年9月16日
サカタのタネは、台木トマトの新品種「グランシールド」の種子を営利生産者向けに来年1月に発売。青枯病、褐色根腐病に強度の耐病性があり、かいよう病耐病性も併せ持っており、栽培後半まで草勢を維持できる。
トマトにおいて台木を使用する主な理由は、高温期に問題となる青枯病や、低温期に問題となる褐色根腐病への耐病性付与、草勢を維持するためのスタミナ向上のため。近年は栽培の長期化などで、低温期、高温期どちらも栽培期間に入ることから両病害への複合耐病性が重要となり、同時に長期収穫や厳しい気候に耐えられる強い草勢も求められる傾向にある。
従来の青枯病に強い品種の草勢はおとなしい傾向にあるが、「グランシールド」は、同社台木トマトの中でもトップクラスの青枯病耐病性を持ち、後半まで草勢を維持できるスタミナも兼ね備えている。さらに、褐色根腐病に対しても強度の耐病性、かいよう病への耐病性もある。
耐病性とスタミナを両立した「グランシールド」は、猛暑などの気候変動や全国的な病害の広がりでトマト生産は難しさを増す中、生産現場の課題解決につながることが期待される。同社は今後、台木品種の中核として積極的に拡販していく。
台木トマト「グランシールド」の種子の希望小売価格は、プライマックス種子1袋1000粒入りで1万3900円。3年後の販売目標は1億円。
全国のJA、種苗店を通じて1月上旬から発売する。
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