スマート農業にも試験利用 高性能気象IoTセンサー「ソラテナ」販売開始2020年9月18日
(株)ウェザーニューズは9月17日、ビジネス課題を解決するWxTechTM(ウェザーテック)サービスで、高性能気象IoTセンサー「ソラテナ」の法人向け販売を開始した。
![実際に農場に設置されている「ソラテナ」](https://www.jacom.or.jp/shizai/images/nous20091809_2.jpg)
「ソラテナ」は、気温・湿度・気圧・照度・紫外線・風向・風速・雨量の8要素を1分毎に観測する。直径約14センチ、高さ約20センチ、重さ約1キロと小型で軽量なため、持ち運びも簡単で設置場所を選ばない。大掛かりな設置費用も不要で、複雑な設定は必要なく、電源を入れるだけで観測が始められる。
データ通信は、IoT向けのSIMを用いているため、日本全国の幅広いエリアで安定した通信が可能。複数台を設置することで、複数地点の観測データを同時に取得できる。
また、観測データはクラウドへ保存され、APIで提供するため、データの閲覧や保存だけでなく、利用者のアプリケーションやシステムに組み込むことができる。
作業現場での強風対策や、屋外イベント、レジャー施設での熱中症対策、施設の風雨に対する安全対策のほか、需要予測やマーケティング分析など様々なビジネスシーンで活用できる。すでにKDDIによるドローンの安全運航管理や、農作業ロボット・管理システムの開発を手がける農業ベンチャー企業、レグミンによる農作業ロボットを用いた農作物への農薬散布と生育管理で利用が始まっている。
農作業ロボットによる農薬散布のタイミング調整に活用
8月4日からレグミンで「ソラテナ」の試験導入を開始。レグミンは、農場で小松菜などの作物を栽培しており、農薬散布の可否判断および作物の成長記録に「ソラテナ」を利用。 通常、風速が3m/sを超える場合は、周囲への農薬の飛散を防ぐため農薬散布作業を控えている。農場の風速をリアルタイムに把握し、農薬散布のタイミングを調整するために「ソラテナ」が活躍している。
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