トラクター2機種を発売 ヤンマーホールディングス2020年10月7日
ヤンマーホールディングス(株)は10月6日、トラクター2機種を新たに発売すると発表した。
グループ内のヤンマーアグリ(株)が発売するもので、計量でコンパクトながら高出力エンジンを搭載した「YT233A」と、ハウス内作業の適応性を拡大した「YT328A」の2機種。前者は11月1日、後者は12月1日に発売する。
コンパクトな車体に高出力エンジン YT233A
YT233Aは、クラッチ操作なしの「ノークラッチ10段変速」仕様で、走行中でも停止せず、ほ場の状態に合わせ最適な速度を選べる。主変速(10段)と副変速(3段)の組み合わせにより30段変速となり、最適な速度選択を通じた効率的作業を実現する。
クラッチいらずのスムースな発進となるため、ほ場の出入り口や坂道発進時も後ろにずり下がらず、作業中に頻繁に行う前後の切り替えも「フィンガータッチリバーサ」によってハンドルを握ったままワンタッチで行える。
「前輪の大きな切れ角」「倍速機能」「オートブレーキ」の相乗効果で小回り旋回が容易であるだけでなく、ハンドルを切ると自動的に作業機が上がるため、旋回時にハンドル操作に集中できるというメリットもある。
ハウス内作業への適応性拡大 YT328A
YT328Aは、稲作や畑作を行えるのはもちろん、狭いハウス内でも作業しやすいコンパクトサイズが特徴で、一部野菜への転作を行う複合経営農家が今後ますます増えていくことを視野に入れた一台。
全長・全高・ハンドル径のコンパクト化とシートフェンダー高さが抑えられ、取り回しがよく、最小回転半径は2.3メートルを実現。狭いほ場もハウス内も安心して快適に作業ができる。
無段変速で変速時のショックもなく、あらかじめ作業時(Aモード)と旋回時(Bモード)の車速とエンジン回転を設定することで、作業機昇降スイッチのワンタッチ操作のみでモードの切り替えも可能。旋回時にエンジン回転を低く抑えられるため、低燃費の作業にもつながる。
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