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「あい作」農作物の出荷予測システムの提供を開始 NTTデータ2020年10月15日

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NTTデータは10月14日、営農支援プラットフォーム「あい作」で出荷予測システムの提供を開始した。

出荷予測サービス全体イメージ出荷予測サービス全体イメージ

「あい作」は、産地の営農活動の高度化・効率化を支援するサービスで、主に農作物を集荷して販売先へ出荷する産地のJAや出荷団体等に提供している。

出荷予測システムは、「あい作」にあらかじめ設定した産地の生育傾向等に加え、生育情報など生産者が記録する情報や、気象情報など外部データをインプットし、最終的には営農・販売担当者がデータ確認しながら補正する仕組みで、産地での出荷予測業務の取り組みを支援する。

同社は、2020年4月から提供を開始した出荷予測モデル設計コンサルティングサービスと合わせ、産地一体で進める出荷予測の取り組みの支援をさらに推進する。

産地では農家の所得最大化を目的に、農作物の生産・販売を戦略的に進め、栽培面積の拡大や、生産者へのきめ細かな営農指導などさまざまな取り組みを進めている。栽培した農作物を消費者が必要とするタイミングにロスなく提供する事が必要で、そのためには、早いタイミングで収穫見込みの把握が必要。出荷に付随する業務の労働力確保による収量最大化や、買い手との交渉による販売価格の適正化による収益最大化が課題となっている。

これらの課題に対して、同社は、「あい作」に出荷予測の仕組みを追加することでさらなる支援が可能となると考え、産地と共に解決に向けた取り組みを進め、JA香川県が先行して利用している。

「あい作」出荷予測システムは、産地がこれまで収穫見込を把握する際に確認していた生産情報、生育情報、環境情報等を収集・蓄積し、品目・作型毎に設定可能な予測モデルに基づき産地全体、および生産者個別の出荷予測データを提示。加えて、営農・販売担当者が予測補正を行う仕組みも提供する事で、産地の出荷予測業務の取り組みを支援する。

◎「あい作」出荷予測システム特長
1.栽培品目・産地に合わせた出荷予測パラメーターをユーザーで設定可能

産地ごとの生育傾向に合わせた出荷予測モデルをユーザー自身があい作にパラメーター設定し、運用する事が可能。設定するパラメーターについて支援が必要な場合は、4月から提供を開始した出荷予測モデル設計コンサルティングサービスで、産地に蓄積されているデータやノウハウを活用。短期間で実用的な出荷予測モデルの構築を支援する事も可能。

2.直近の出荷見込の一括補正により実運用に合わせた予測が可能

出荷予測モデルによる予測結果は現場で起こるさまざまな状況を100%取り込む事はできない。そこで、営農・販売担当者が2~3週間前に予測情報を補正するための機能を取り入れた。例えば早獲りの指示など、現場の判断も補正により予測データに反映が可能となり、より精度の高い予測に近づける事を可能とした。

3.広域のインプットデータの収集・蓄積

産地の現行業務で取り扱うさまざまなデータの収集・蓄積に対応。例えば集荷場等で取り扱うデータや、紙の帳票からOCR読み取りしたデータのインポート、「あい作」に生産者が記録するほ圃場の情報(作業履歴や生育状態等)入力によりデータを収集・蓄積する。また、「HalexDream!」と連携しており、全国任意の地点の気象データを活用する事が可能。

4.産地で予測精度を向上させるために独自のPDCAを回す事が可能

出荷予測モデルの検証、改善のため、レポーティング機能を提供。これにより、ユーザー自身で予測精度の向上に向けてPDCAを回し、さらに出荷予測適用品目を広げられる仕様をめざす。

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