トラクタ「ジアス」に低コスト農業応援機が登場 井関農機2020年10月22日
井関農機は国内向けトラクタ「ジアス」NTA・NT5シリーズに、低コスト農業応援機「L」仕様を新たに設定した新商品を来年3月から発売する。
作付け面積の拡大や複合作業で経営拡大を目指す農業従事者を後押しするトラクタとして、新たに投入される「ジアス」NTA335L、NT365Lの主な特長は次のとおり。
エンジンを内製化し排気量を約200ccに大幅アップ。高い静粛性と振動低減、粘りのあるトルクフルな新エンジンを搭載した。5シリーズからの装備・仕様変更では、シックでスマートな新デザインのフロントマスク、内装は高級感のあるブラックを採用。IQアクセル作動中でもアクセルペダルを優先し、エンジン回転数を上げられるので、旋回時や切り返し時の操作性を向上させた。
また、USB電源端子を標準装備とし、QRコードラベルの読み込みで取扱説明書の内容を確認することができる。
![NTA335L仕様【33馬力】](https://www.jacom.or.jp/shizai/images/nous20102201_1.jpg)
性能面では、フルオープンボンネットでエンジンのメンテナンスなど手入れが楽に行え、パワーリニアシフトでクラッチペダルを踏むことなく前後進の切り換えを可能とし、ブレーキ4WD制御で制動力を高めた。給油口はフロアステップより低い位置に設けたほか、乗降しやすいよう手すりを大きくし、握りやすい仕様とした。
![NT365L仕様【36馬力】](https://www.jacom.or.jp/shizai/images/nous20102201_2.jpg)
NTA335Lは33馬力で前後進24段(FF36段)のデュアルクラッチトランスミッションによる高い動力伝達で馬力ロスが少なく、高能率・低燃費作業が可能。変速ショックが少なく滑らかに走行する。クラッチペダルを踏んでもPTOを止めずに使用できるので、肥料・薬剤散布作業を高精度で行える。
NT365Lは36馬力で前後進16段(FF仕様24段)の多段トランスミッションの使い慣れたマニュアル仕様で、主要な作業にも幅広く適応できる。
価格はNTA335Lで346万5000円~496万1000円、NT365Lは346万5000円~501万6000円(どちらも税込み)。
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