機能性セミラックス材料事業を強化 デンカ2020年11月9日
デンカはxEV※向け放熱材料の事業強化の一環として大牟田工場(福岡県大牟田市)で製造する窒化珪素の能力を現行比から約3割増強し、機能性セラミックス事業を強化することを発表した。
環境エネルギー分野の主力製品
窒化珪素とは熱的、機械的特性に優れた代表的なエンジニアリングセラミックの一つであり、同社は生産能力、市場シェアともにトップクラスの位置づけ。
xEVの普及に伴い、放熱材料市場の伸長だけでなく、車載部品の高性能化により、高熱伝導性や高信頼性等、その要求水準が飛躍的に高まっているという。
同社の窒化珪素は、高熱伝導性をはじめ高強度、耐摩耗性、高信頼性等の特長から車載駆動用インバーター向け放熱基盤や風力発電向けベアリングボール、半導体製造装置など構造材用途において高い評価を得ており、本能力増強により安定供給体制をさらに強化するとともに多様なユーザーニーズに応えていく。
同社は経営計画「Denka Value-Up」における「事業ポートフォリオの変革/スペシャリティー事業の成長加速化」の一環として、5G、xEVを中心とした環境・エネルギー分野に注力している。
1915年の創業以来培ってきた無機材料の高温焼成、窒化反応、粒径制御等の基盤技術をもとに球状溶融シリカ、窒化ホウ素、球状アルミナ、蛍光体など多岐にわたる機能性セラミックスを提供するトップメーカーとして2020年10月に市場に投入した球状マグネシアのほか新たな素材の開発にも積極的に取り組んでいる。
また、今後需要の増加が見込まれるリチウムイオンバッテリー向け超高純度アセチレンブラックの安定供給に努めるとともに、5G用途のLCPフィルムや低誘電絶縁材料(LDM)等、機能性セラミックス以外の新素材開発も進め、環境、エネルギー分野において2022年度の営業利益200億円達成を目指す。
同社はSDGsを羅針盤に、通信速度の高速化や電気自動車の性能向上に向け5G、xEV用途を広げ、スペシャリティー事業の成長を加速させていく。
※xEVは電気自動車(BEV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグイン・ハイブリッド自動車(PHEV/PEV)水素燃料電池自動車(FCEV/FCV)の総称。
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