おうち時間が長い今年の冬は"干し野菜"に挑戦 タキイ種苗2020年11月9日
タキイ種苗は、本格的な冬を迎える立冬の時期に、栄養価の高い「干し野菜(ドライベジタブル)」の手作りを提案している。
「干し物ネット」なら風や鳥の害にも安心
冬の気候は、日本海側では曇りの日が多く、山沿いを中心に大雪となる一方、太平洋側では、山から吹き下ろす乾いた風となり晴れの日が多くなる。干し野菜は、この気象条件を利用してチャレンジできる。
水分が抜けた状態の干し野菜は、生の状態より数倍長持ちするだけでなく、旨みや甘みが凝縮され、おいしさもアップ。日光にあてて干すことで栄養素が増え、同じ量の生の野菜よりも食物繊維を多くとることもできるという。また、調理の際に味がしみ込みやすく、ほどよい歯ごたえも楽しめる。
余った野菜をベランダや庭に干すだけで、フードロスの削減にもつながり、安心して食べられる保存食にもなる。
作り方は、野菜を洗って切り、ザルや干し物ネットで干すだけと簡単。切る際は干すと縮むため少し大きめに切るのがポイント。干す時間帯は、カラッと晴れた日の午前9時~午後3時までがベスト。翌日も干す場合は、夜は保存袋に入れて冷蔵庫で保存する。
干し野菜におすすめの野菜は、ダイコン、ニンジン、シイタケなど。ダイコンを干したものは、「切り干し大根」が有名だが、生と比べて食物繊維が15倍以上多く含まれている。冬場に手に入りやすく、旬を迎えるダイコンは、種類の違うものを使えば「切り干し大根」の食べ比べをすることもできる。
シイタケを干した「干しシイタケ」は、長く保存でき、ビタミンDは30倍以上と栄養素が増える。さらに、干しシイタケを戻す際の、「戻し汁」に旨み成分の「グアニル酸」が含まれる。「グアニル酸」は、「グルタミン酸」「イノシン酸」と合わせて3大旨み成分のひとつで、ほぼ「干ししいたけ」にしか含まれていない。戻し汁も、活用してシイタケならではの風味を味わいたい。
野菜の価格高騰でなかなか野菜をたくさん買えない、逆に冷蔵庫に食材のストックがない時にも役立つ干し野菜。家で過ごす時間が長い今、チャレンジしてみては。
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