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シリーズAで1億円の資金調達を実施 累計調達額1.7億円に 笑農和2020年11月12日

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スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」の開発、運営を手がける(株)笑農和は、シリーズAラウンドで、(株)Monozukuri Ventures、三井住友海上キャピタル(株)、スカイランドベンチャーズ(株)等を引受先とする第三者割当増資による1億円の資金調達を実施した。累計での資金調達額は1.7億円となる。

水田向けスマート農業サービス「paditch」水田向けスマート農業サービス「paditch」

今回の資金調達により、従来のサービス「paditch gate02+」のデータを活用した栽培営農指導の強化や、遠隔で田んぼダム化可能な排水バルブ「paditch drain 01」を開発し、現場の声を吸収しながら水管理を中心に稲の収量、品質アップに貢献する。

同社は、高齢化に伴う離農や担い手不足、耕作放棄地の増加など農業の諸問題を解決するため、IT・IoT・AI・ロボット等のテクノロジーを活用し、富山発の次世代農業(スマート水田)を築いているアグリテックベンチャー。スマート農業を普及することで、農作業の超省力化、1農家における耕地面積の拡大と収量増加による収入の増加、水路への転落防止などに貢献し、農業を支えている。

スマート水田サービスの「パディッチ」は、農作業工程で一番時間と労力を使う水管理工程を遠隔操作、自動制御化した製品で、スマートフォンのボタン一つで水門や給水栓の開閉を一括で行うことができるシステム。水位や水温に合わせて自動開閉したり、タイマー設定して自動開閉することもできるため、paditch導入により水管理の労力が80%削減したとの第三者機関である農研機構の実証結果も得られている。

2020年11月現在、全国490か所に導入され、水管理の時間と労力の削減に一役かっているだけではなく、稲の収量、品質の向上にも貢献。また、豪雨時や、夏場の高温時にリスクを冒して水門・給水栓の調整をしにいく必要がないため、農作業事故の防止にもつながっている。

今回、同社に投資したMonozukuri Ventures代表取締役の牧野成将氏は「paditchは、富山を中心に500台近くが導入されており、しかもその評価は非常に高い。将来、農業分野での人手不足や重労働を解消するキーデバイスになると確信しており、私達も笑農和と協力しながら農業分野でのIoT化の一助になりたい」とコメント。また、三井住友海上キャピタル投資開発プリシンパルの白松昌之氏は「独自性と将来性を評価して投資した。創業者の下村さんは、農家出身のエンジニアで、農家に寄り添い粘り強く事業を拡大している点を高く評価しており、国内のみならず世界へ羽ばたく起業家だと期待している」と話している。

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