岐阜発、山間部の圃場に 農業用薬剤散布ドローン発売 AIRロボ2020年11月26日
岐阜県郡上市で産業用ドローンの開発・販売とドローンスクール事業に取り組む(株)AIRロボは中山間地域など規模の小さいほ場に適した農業用ドローン「AIRTORO2シリーズ」を開発。11月25日から受注販売を始めた。
ドローンの農業への活用は注目を集めているが、実際の導入例はまだ少ない。同社は岐阜県に拠点をおき、現場の声を取り入れながら、山がちな日本に適した実用的な薬剤散布ドローンを開発。同時に、「便利なのはわかるがドローンの使用は怖い」というユーザーの不安を解消するため、ドローンスクールを開き、ドローン操縦・運用に関する包括的な講座により、導入を支援する。
![農業用薬剤散布ドローン「AIRTORO2」](https://www.jacom.or.jp/shizai/images/nous20112618_2.jpg)
同社が開発した農薬散布ドローン「AIRTORO2」は、散布料に合わせて液剤タンク10L型と16L型の二機種を用意。用途に合わせて液剤タンクの代わりに10L粒剤タンクを交換できる。
工具不要の折りたたみ構造で軽ワゴン車にも積載できるほどコンパクトになるため、複数のほ場への移動も楽にできる。
![軽ワゴンにコンパクトに収まる](https://www.jacom.or.jp/shizai/images/nous20112618_3.jpg)
6枚プロペラ構造で高い安全性とムラの無い噴霧幅を実現。長方形のほ場や中山間地域の変形ほ場などほ場の形状に合わせた操縦モードを選べる。また、防水性能の国際規格に基づき、本体は、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない「IP35」、モーターは規程の圧力、時間で水没しても水が浸入しない「IPX7」の表示で保守管理もしやすい作りとなっている。
導入にあたっては、基本的にスクールを受講してもらい、操縦技能と航空法・機体への理解・安全運航等の知識について理解した上での運用をすすめている。
同製品は、12月1日〜18日開催の「新価値創造展2020オンライン」で展示される。
問い合わせは(電話)0575-65-2700(10~17時)
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