若手農業家が交流「JAEC バイエル スカラーシップ」オンライン同窓会を開催2020年12月7日
バイエルクロップサイエンスは、国際農業者交流協会(JAEC)の海外研修プログラムに関するスカラーシップを設立し、2016年から協賛。11月30日に、これまでにスカラーシップを修了した14人がオンライン上で一堂に会する交流イベント「JAEC バイエル スカラーシップ」のオンライン同窓会を開いた。
海外研修の内容や現在の活動状況、関心事について話すスカラーシップの修了生
同イベントは、担い手の高齢化や後継者不足など、日本の農業が抱える課題に向けて、新たな未来を切り開くことを期待される若手農業家が集まり、互いの知見共有と交流を目的に開催。同社からは、ハーラルト・プリンツ社長とカスタマーマーケティング本部の仁木理人本部長、レギュラトリーサイエンス本部の藤村佳樹本部長が参加し、企業と農家という垣根を超えた意見交換が行われた。

また、当日はゲストスピーカーに、「日本のモノづくり」×「テクノロジー」をテーマにクラフトビールブランド「CRAFTX」やスキンケアブランド「SKINX」など新規ビジネスを展開するMOON-X(株)CEOの長谷川晋氏が、ビジネスの視点から見た農業の今後のチャンスや進むべき方向性について講演。その後、「農業、酪農、畜産における効果的なソーシャルメディア活用法」や「新しい生活様式の中で持続可能な農業のために生産者が取り組むべきこと」について、参加者とディスカッションした。
参加したスカラーシップ修了生からは近況や現在の関心事について共有があり、社会が激変する中にあっても、未来へ希望を抱き、農業に対する積極的なチャレンジをされている状況をうかがえた。中でも、インターネットを活用した販売やマーケティング、いかに農業に携わる人を増やしていくかについて関心が高いことが分かった。
プリンツ社長は、開会に当たり、「日本の農業は大きな転換期にあるが、特に若い農家さんたちには農業に対するこれまでとは異なったアプローチを学びたいというニーズがある。そのような中、私たちがJAECの研修生をサポートできることは嬉しい」と述べ、ここ数年、同社が注力しているドローンやロボット、IoT、AIの技術を使った精密農業が、高齢化をはじめ日本の農家を取り巻く課題に対応するには適切で重要な技術であると伝えた。また、仁木本部長からAIやドローン、ロボティクスなど精密農業への取り組みを、藤村本部長からは持続可能な農業の実現に向けて展開している同社の施策を伝えた。
ゲストスピーカーとして登場した長谷川晋氏は、テクノロジーを駆使したブランディングを展開するに至る経験や、ビジネスを立ち上げ、展開していく中での厳しさ、注目すべきテクノロジーのトレンドなど、農業に変革を起こそうと活動する参加者にとって示唆に富んだ話や、人材の起用や組織づくりについて語った。さらに、JAECバイエルスカラーシップ修了生との間で、「農業、酪農、畜産における効果的なソーシャルメディア活用法」、「新しい生活様式の中で持続可能な農業のために生産者が取り組むべきこと」をテーマにディスカッションが行われ、長谷川氏は「人とひとのつながりや、ビジネスのあり方が劇的に変わっている現在の状況は大きなチャンス」と励ましの言葉を送った。
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