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車両型の無人農薬噴霧ロボットを共同開発 イーエムアイ・ラボと麻場2020年12月21日

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無人ロボットの開発を手がける(株)イーエムアイ・ラボ(長野県諏訪郡富士見町)と農業用噴霧機メーカーの(株)麻場(長野県長野市)は、車両型農薬噴霧ロボットの共同開発を始めた。中山間地で深刻な問題になっている農家の高齢化や労働力不足に直面する農業現場で求められている農家の負担軽減に向けた無人ロボットで、来春を目標にモニター販売を予定。

車両型の農薬噴霧ロボット車両型の農薬噴霧ロボット(クリックで拡大)

両社は、今秋から共同開発を開始。ブドウ農家に向けた無人ロボットを試作した。麻場は、噴霧機の素材にステンレスではなくセラミックを採用し、耐久性を高め、噴霧の向きを変えられる長さ1メートルのノズルを製造。農薬の種類や栽培作物に応じた形状のノズル製造技術が活かされている。

一方、イーエムアイ・ラボは、噴霧機を搭載する車両型の無人ロボットを開発。自動走行も可能で、幅0.9メートル、長さ1メートル、高さ0.8メートルのコンパクトなサイズ。噴霧機を搭載した無人ロボットは、価格を100万円以下とし、来年は10台販売予定。

噴霧の向きを変えられる高性能ノズル噴霧の向きを変えられる高性能ノズル

開発にあたっては、農家の声も取り入れ、長野県内で栽培が盛んなリンゴやブドウ、野菜を対象に中山間地で使用可能な車両型の無人ロボットの製造を進めてきた。農家の高齢化に対し、省力化や効率化をめざし、小回りが効いて傾斜地でも走行できる車両。価格を下げることで導入のハードルを低くし、新規就農の促進もめざす。

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