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米国クロロプレンモノマー製造従事者の疫学的研究結果を公表 デンカ2020年12月22日

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デンカは、米国の産業医学専門科学誌「Journal of Occupatitional and Environmental Medicine」に発表された疫学的研究において、米国におけるクロロプレンモノマーを取り扱う施設で従事した作業員約7000名を70年近く追跡調査した結果、肺がんおよび肝臓がんによる死亡率は、クロロプレンモノマーと関連がないと結論づけられたことを公表した。

これらの研究は、デンカの米国子会社であるデンカ・パフォーマンス・エラストマー社(以下DPE)ポンチャートレイン工場(米国ルイジアナ州)から1300人超、他社工場(米国ケンタッキー州)から約5500人を対象としている。約7000名の対象者は、全米平均および地元郡平均と比較して全死亡およびがんによる死亡とともに低い死亡率であることが確認されているという。

国際合成ゴム生産者協会(International Institute of Synthetic Rubber Producers)の資金提供のもとピッツバーグ大学の研究者により実施された本研究は、2000年末までのデータをもとに2007年に得られた同様の調査結果を追跡調査したもの。本研究者は、今回さらに2017年までの17年分の作業員の健康調査に関するデータを追加できたことで、死亡率のパターンに関する情報がより信頼できるものになったと述べた。

なお、ルイジアナ州腫瘍統計局の調査においてもDPEポンチャートレイン工場にある地域の発がん率は、同州全体の発がん率に比べ大きな差異は見られなかったと公表されている。

DPEは今後とも州および連邦規制当局と協力して、化学物質に関する最善の科学を追究するとともに、さらなる環境負荷低減に努めていく。

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