九州工大発トマト収穫ロボットをショールームに展示 YE DIGITAL2021年1月26日
ビジネス・IoTソリューションなどを手がける(株)YE DIGITALは、福岡県北九州市にある同社ショールームに九州工業大学が研究をすすめるトマト収穫ロボットを1月25日から展示している。
YE DIGITALショールームに展示されたトマト収穫ロボット
YE DIGITALと九州工業大学は、2020年7月に北九州市を含む三者間で「オープンイノベーション人材育成等に関する協定」を締結。相互の強みを活かしながら人材育成に向けて積極的に活動することで「地域産業の活性化」「地域課題の解決」に取り組んでいる。
協定では、同社ショールームを北九州の優れた技術や取り組みを紹介する情報発信基地とし、2020年7月のショールームオープン時から、九州工業大学が3年連続で世界一を獲得している超小型衛星を紹介。これに続き今回は、ロボティクスを通じた研究成果を広く社会に提示する同大学の社会ロボット具現化センターの取り組みから、北九州市内で実証が進むトマト収穫ロボットの取り組みを紹介している。
九州工業大学 トマト収穫ロボットの取り組み
各種野菜の栽培にかかる労働の負荷を比較すると、負荷が高いといわれるトマト。生産設備の整った菜園の場合、広大な面積で栽培され、ハウスの中は高温・多湿、さらに実が傷つきやすく、熟れ過ぎるとすぐに破裂してしまうなど、他の野菜より比較的に作業時間が長い上、管理の手間がかかる。
九州工業大学ではこの点に着目し、トマト収穫ロボットを用いた課題解決に2014年から取り組み、ロボットアームや収穫ハンドの改良、トマトの検出向上に向けたセンシングシステムの向上など、ハードウェアとソフトウエアの両面からアプローチしている。
ショールームの展示にあたり、YE DIGITALと九州工業大学は、「社会で共に働くロボット」をもっと身近に感じてもらえるよう、YE DIGITAL従業員と九州工業大学の学生・教職員を対象に、昨年11月にネーミングを募集。選考の結果、社会で人と共に働く相棒という思いを込めて「社会と共に働くロボット「RO=BUDDY」に決まった。両者は、ロボットと支えあう生活が当たり前になる世の中の実現に向けて、社会分野の課題解決に寄与する取り組みをソーシャルIoTと名付け、推進していく。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日