JA向けDXソリューション「AGRI Suite」に、農薬使用履歴管理アプリケーション追加2021年1月28日
(株)AGRI SMILEがJAに向けて展開するDXソリューション「AGRI Suite(アグリスイート)」に、農薬の使用履歴を管理するアプリケーション「KOYOMIRU(コヨミル)」を追加した。KOYOMIRUは、2月からJA晴れの国岡山で、1000人を超える生産者とJA職員が利用予定。同JAは将来的に1万人の利用を見込んでおり、AGRI Suite全体としては3年以内に10万人規模での利用をめざす。
AGRI Suiteは、作物の栽培に関わる定性・定量データを、産地内で蓄積・共有するためのサービス。複数のアプリケーションで構成され、産地のニーズに合わせて、最適な組み合わせと運用ノウハウを提供する。2020年6月から提供を始め、現在5JAで導入されている。
農業には経験や勘に依存する技術が多く、栽培データの蓄積・活用が長年の課題とされてきた。栽培現場で長く使われる価値あるサービスを提供するため、同社はアプリケーションの企画から運用までを産地の生産者やJAと二人三脚で行っている。また、再現性のある栽培データ活用に取り組んでおり、AGRI Suiteでは、ほ場や作物ごとの肥料・農薬の利用状況、微気象データなどが蓄積。共同研究先の各大学と連携し、これらのデータ解析や実証試験を行うことで、栽培現場に新たな視点を見出そうとしている。
今回実装されたKOYOMIRUは、農薬使用履歴のやりとりをクラウド化して事務負担を軽減するとともに、産地の栽培データの蓄積・活用をサポート。業界で初めて、全品目について農薬の適用・混用の自動判定機能を実装し、農薬の誤使用抑止も期待される。
営農指導員の業務には、出荷される作物の農薬使用履歴の確認や資材注文の取りまとめ、営農計画の作成など事務的なものも多く存在する。JAの事務作業をDXしていくことで、生産者とのコミュニケーションや栽培技術情報の収集など本質的な業務に、指導員のリソースを割けるよう支援する。
【AGRI Suiteの特長】
・デジタル技術の活用により、生産者とJA指導員の事務作業負担を軽減
・作業判断や効果測定における活用を前提として、データの収集・提供手法を設計
・多様な生産者とそれを支えるJAを含めた「産地」というエコシステムにフォーカスし、地域の持続可能な発展を支援
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