農薬散布ドローン「飛助」独自制御装置で大きく進化 マゼックス2021年1月29日
産業用ドローンの国内メーカー(株)マゼックスは、農薬散布ドローンの飛助シリーズ「飛助MG/DX」の2021年モデルを発売。日本のほ場での「実用性とコストパフォーマンス」にこだわり、1つのバッテリーで最大2ヘクタールに農薬散布が可能となった。
「飛助MG/DX」2021年モデル
「日本の圃場で本当に役立つ機体」をコンセプトに開発された2021年モデルは、オリジナルフライトコントローラーや動力部品、フレーム、バッテリーを採用。2018年1月から販売し、累計納品実績が2020年に1000台を超えた飛助シリーズを過去にご購入した利用者からの要望に応え、操作性を追求するフライトコントローラーや、飛行時間に大きく影響するバッテリーまでオリジナルにこだわり、16リットル機相当の最大2ヘクタールの散布能力を実現した。
オリジナルのフライトコントローラー
強い耐衝撃性を備えたプラットフォームと複数のIMU・CPU・バロメーターで構成され、優れた処理能力で飛行安定性を大幅に向上。強風時でも安定したホバリング性能で、飛行中の高度維持や姿勢制御も精密に行い操縦者の負担を減少する。従来の直進アシストモードや自動飛行モード、連動散布に加え、散布のタイミングなど任意で細かい調整も可能になった。
GPSの補足数向上
GPSの補足数向上でロスト低減
新型のフライトコントローラーは取得するGPS個数が大幅に向上。従来は12~15個だった衛星数が、20~22個ほどまでに向上した。山に囲まれた山間地でも多くの衛星数を取得できるためGPSロストの可能性を減らし、安全なフライトを実現する。
オリジナルバッテリーで最大2ヘクタールに散布
最も使われる国内のほ場面積を基本にバッテリー容量や内容成分に設定し、オリジナルバッテリーやフレームの軽量化・適切な動力部品を搭載。消費電力量を削減し飛行時間が大幅に向上した。また、搭載する薬剤をそのほ場に必要量だけ搭載することで、1つのバッテリーで最大16リットルで2ヘクタールに薬剤を散布できる。
安心の障害物・高度維持レーダー
一定の高度を維持する高度レーダーや、障害物を検知して停止する障害物レーダーをより簡単に操作できるように開発。タブレットを使用しないで直感で使えるレーダーで、維持したい高度に合わせスイッチを押すだけで設定が完了する。作物の種類や風の強さに応じて、タブレットを触らなくても直感で散布高度を変更でき、変更したい場合も再度スイッチを押すだけ。
散布構造の特許取得
4枚プロペラと吐出ノズル前後切替装置を組み合わせた散布構造が特許を取得。30インチの大きな4枚プロペラが生み出す強いダウンウォッシュと、渦の影響を受けにくくする前後切替装置を組み合わせた散布システムで、安定した散布品質を提供する。
薬剤の残量警告の追加
液剤散布装置や粒剤散布装置の内部の残量警告を標準装備。機体本体に取り付けられているLEDで操縦者に知らせる。
様々な作物に対応できる吐出チップ
より多くの作物に対応するには1分間あたりの吐出量を変化させる必要があるため、2021年モデルから吐出チップの変更に対応。0.8~2.0L/minに対応する。
装置の脱着がワンプッシュ式に変更
液剤散布装置と粒剤散布装置を容易に変更できるよう、プロペラの固定金具として実績のある機構でワンプッシュ式に変更。つまみを押すだけで散布装置は強固に固定できる。
折り畳みプロペラへの変更
ドローンの動力であるブラシレスモーターとESCの変更に伴い、プロペラも折りたたみ式に変更。作業毎でプロペラを脱着させる必要がなく、ワンタッチベルトで簡単に持ち運びが可能。
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