各工程の流量を即時監視 小麦製粉用「インラインフローメーター」新発売 サタケ2021年2月12日
サタケ(広島県東広島市)は2月10日、小麦製粉工程の「見える化」を実現する、簡易流量監視装置インラインフローメーター「HSIFM3A」を発売する。
インラインフローメーターは、小麦製粉工場の配管に取り付け、原料の流量をリアルタイムに計測する装置。計測データは工場操作室のモニターにグラフなどの形で表示される。流量を可視化することで、製品品質の安定化、製品歩留まりロスと運転コストの削減につなげることができる。
インラインフローメーターの構造
一般的な小麦の製粉加工は、原料を砕いて分離する工程を何度も繰り返して、処理量や歩留まりを把握するため、加工ラインの最初と最後に計量器を配置し重量を測定しているが、これは計量器が高価でサイズも大きく設置場所が限定されることに起因。そのため途中工程の流量は、技術者による定期的な確認が必要となる。また、製品品質の変化も加工後に判明するため、途中工程の不具合の発見が難しく、製品ロスにもつながっている。
新発売のインラインフローメーターは、小麦製粉工程の流量をリアルタイムで計測する簡易流量監視装置。各工程の配管に最大250台まで簡単に取り付けられ、加工ライン全体の「見える化」を実現する。各インラインフローメーターが計測する流量情報は操作室のPCへ送られ、情報は専用ソフトで流量トレンドグラフ化される。リアルタイムで加工ラインの状態を把握することで、製品品質や加工の安定、加工ラインの不具合の早期発見、遠隔監視による省人力化につながる。
同社産業システム部の平田瑞穂部長は「製粉工場では品質管理に多くの資源を費やしているが、本製品が各工程の状況を把握し管理するための『目』になると考えている。小麦粉向けに販売を始め、今後は他の原料も含め可能性を探っていく」と話している。価格は1台44万円(税込)。

◎インラインフローメーター「HSIFM3A」の特長
<ライン流量の見える化>
各インラインフローメーターからリアルタイムで集積するデータは、専用ソフトウェアで用途に応じて全体・単体・グループ表示が可能。それぞれトレンドグラフ化することもでき、加工ライン全体を「見える化」する。加工ラインの状況を工場の操作室で把握でき、製品品質の安定を図るとともに、配管の詰まりなど異常が発生した場合は迅速に対応することが可能。
<容易な設置>
小型、軽量で、製粉加工ラインの配管に簡単に接続。配管は最大50度の傾斜まで対応。
<シンプル構造>
計量槽、シャッター、ロードセルとシンプルな構造で、メンテナンスも容易。原料が触れる接粉部は全てステンレス鋼を使用。また、シャッターが開かないなど不具合発生時には製品内のバイパスラインを原料が流れるため、原料詰まりや次工程への原料供給停止など加工ラインの停止リスクを最小限に抑えている。
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