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栽培管理支援システム「xarvio FIELD MANAGER」サービス開始 全農×BASF2021年3月22日

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JA全農とドイツのBASF デジタルファーミング社は4月1日、「水稲」「大豆」を対象に、AIを活用した栽培管理支援システム「xarvio FIELD MANAGER(ザルビオ フィールドマネージャー)」の提供を開始。アジア太平洋地域での展開は日本が初となる。

栽培管理支援システム「xarvio FIELD MANAGER」サービス開始 全農×BASF栽培管理支援システム「xarvio FIELD MANAGER」サービス開始 全農×BASF

「ザルビオ フィールドマネージャー」は、高精度な予測を実現するために国内外の生育に関するデータおよび学術論文の文献データを基に機械学習によって強化されたAIが搭載されており、生産者の栽培管理上の意思決定をサポートする。海外では2017年にサービスが始まり、現在は世界16か国500万ヘクタール以上の農地で利用されている。

過去の栽培データ、作物の種類、生育モデル、気象データ、緩衝地帯と環境負荷、農薬登録情報、病害リスクや衛星データなど、多様なデータをAIが分析し、ほ場毎のリアルタイム情報とリコメンデーション(推奨作業)を提供。これにより栽培管理の計画が立てやすくなり、作業を最適化できる。

日本の「ザルビオ フィールドマネージャー」には、水管理、種子処理と育苗箱処理、水稲に特化したバイオマスマップ、0.5ha未満の農地でも利用可能なNDVIマップ、雑草防除支援機能など、国内の生産者のニーズに合わせた固有の機能が含まれる。

BASFは昨年、JA全農と協力し、国内で水稲と大豆のほ場における実証実験を通じて生育ステージ予測と病害発生予測の精度を検証。水稲育苗など日本独自の農業を行うほ場でも高い的中率を示すデータを得た。すでに一般公開している病害・雑草の画像診断システムxarvio SCOUTING(ザルビオ スカウティング)との連携により、病害と雑草を撮影しアップロードすることで、ほ場で発生している病害・雑草をより正確に特定し、適切な対策をとることが可能。また、スマート農業の技術を備えた散布ドローン、GPSナビゲーション付きのトラクターやほ場センサーなどとも連携を拡大していく。

ホームページで利用者アカウントを開設でき、PC、タブレット、スマートフォンで利用できる。また、JA全農が提供している営農管理支援システム「Z-GIS」とデータ連携しており、「Z-GIS」の利用者はほ場登録作業が不要。営農の全体状況を精密に効率よく把握できる。

今後は、ドローンやGPSナビ付トラクター、収量コンバインなど農業機械との連携を拡大し、多くの生産者にスマート農業の実現へ向けたサービスを提供することを目指す。

2020年11月に公表された農林業センサスでは、5年前に比較して個人経営体が30万3千減少し、農業生産法人などの団体経営体が1千経営体増加している。また、農業経営耕地面積の集積では、10ヘクタール以上の大規模経営体割合がはじめて50%を超えるなど、生産構造の変化が加速度的に進んでいる。一方、農地が集積されても、ほ場が小規模で分散している場合が多く、ほ場毎に栽培条件が異なることを考慮して適切な栽培管理することは、容易ではない。「ザルビオ フィールドマネージャー」はこうした課題の解決に有望なツールとなる。

「ザルビオフィールドマネージャー」は、無料プランと、有料プランを用意。7月末まではすべて無料でサービスを提供する。また、生産者向けに「ザルビオフィールドマネージャー」の機能やサービス内容、ユーザーボイスを伝えるオンラインイベントを4月1日13時から開催する。

「Z-GIS」と「ザルビオフィールドマネージャー」の連携イメージ「Z-GIS」と「ザルビオフィールドマネージャー」の連携イメージ

<xarvio FIELD MANAGERオンラインイベント概要>

タイトル: AIが圃場の将来を予測 スマート農業を実現する栽培管理支援システム「xarvio FIELD MANAGER(ザルビオ フィールドマネージャー)」とは?

日時:4月1日13:00~15:00

内容
1. BASFのデジタル農業の取り組みと「xarvio FIELD MANAGER」の紹介
2. スマート農業を実現する全農の提案
3. 生産者インタビューとパネルディスカッション
4. 「xarvio FIELD MANAGER」と「Z-GIS」の利用方法・申込方法

参加費: 無料

参加方法: 下のURLから申し込む

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