家庭菜園の失敗「水のやりすぎ」「発芽適温」「タネの深さ」に注意 タキイ種苗2021年3月25日
タキイ種苗は、昨年の外出自粛期間以降に家庭菜園を始めた人に向けて、家庭菜園のよくある失敗の原因を知って収穫につなげる「プロが教える家庭菜園のコツ」を紹介している。

同社が2020年8月31日の「野菜の日」に実施した「2020年度野菜と家庭菜園に関する調査」によると、約3割が外出自粛期間以降に家庭菜園デビューし、96.2%が「今後も継続したい」という結果に。また、8割が家庭菜園で失敗経験があると回答している。
失敗の原因として「虫が発生した」(45.6%)が1位。続く2位は「自分の管理が悪かった」(41.9%)、3位「土が悪かった」(29.8%)と初期の失敗が多く、土づくりを始めとした環境づくりに試行錯誤していることが分かった。
よくある失敗のひとつは水をやり過ぎてしまうこと。毎日水をあげなければと天気の悪い日も水をやり続け、タネまき後、雨が続きずっと水浸しだったりとすることも。水は土の表面が乾いたらあげるのがポイントで、水分が多すぎると、タネのまわりの酸素が不足して発芽できなくなるので要注意だ。
また、よくある失敗として「発芽適温を守れなかった」こともある。「早く植物を育てたかったので寒いけれどタネをまいた」「温度を確保するためタネまきした後ビニ-ルをかけ蒸らしてしまった」などの声があった。ポイントは、栽培する野菜それぞれに適した温度に注意することで、温度は高すぎても低すぎても芽は出ないため、タネまき後の温度は十分に注意が必要。また、タネをまいたプランタ-やポットにビニ-ルをかけると温度が高くなり過ぎたり、湿度が異常に高くなってタネが腐ってしまうことがあるため、極端な環境にならないように気を付ける必要がある。
さらに、よくある失敗として、「どのタネも同じように深く植えた」「まき穴が深く、タネが深く埋もれた」などタネを深く植え過ぎたことも。「好光性種子」以外の植物ではタネにかぶせる土の量はタネの厚みの3倍程度が目安。多くの植物は発芽するために光を必要としないが、中にはニンジン、レタスなどタネをまいてから十分な光を当てると発芽がよくなる「好光性種子」もあり、土を厚めにかけると光が当たらずに発芽が悪くなる。また、どの植物も深く植え過ぎると酸素不足になり、発芽できなくなるので注意が必要だ。
虫の対策例
調査では、失敗の原因では「虫が発生した」が1位となったが、虫はどこからでも飛んでくる。虫を防ぐには、タネまき後すぐに防虫ネットをかけるのがおすすめで、その際は、横から虫が侵入しないよう、洗濯ばさみなどでプランタ-とネットをしっかり止めることが重要。ネットを外すタイミングは、野菜がネットの天井に届くくらい生長した時か、収穫の1週間前くらいが目安。ネットをかけない場合は、虫を見つけたら手で捕殺するか、様子を見ながらスプレ-タイプの殺虫剤などを使用して早めの防除を心がけることが肝心だ。
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