ファームボット活用 農業分野のICT人材育成拡大へ始動 プロキッズ2021年3月30日
子ども向けSTEAMプログラミング教育を手がける(株)プロキッズは、兵庫県姫路市から「令和3年度農業版STEAM教育業務」を受託。令和2年度に続き、農業分野のICT人材育成のため、農業用ロボット「ファームボット」を活用した農業分野のICT人材の育成拡大に向けて始動した。農業版STEAM教育を実証的に実施し、地域に根付く新たなアグリテックの担い手の育成を進める。
書写養護学校に設置された農業用ロボット「ファームボット」
令和2年度は、姫路市立書写養護学校に設置されたファームボットを利用し、同校中学部の生徒に遠隔操作による野菜の栽培などの学習を提供。農福連携や農業分野でのSTEAM教育の実証を進めた。プロキッズは教材を提供するとともに授業を行い、生徒が教室のパソコンから中庭に設置してあるファームボットを操作して定期的な水やりを自動化するなど、ICT導入による農業を体験してもらった。
姫路市の農業就業者の平均年齢は71歳、65歳以上の就業者が約82%を占め、後継者不足による過疎化、限界集落の増加、耕地利用の低下は特に深刻な課題となっている。こうした現状を踏まえ、情報通信技術(ICT)を活用した農業で新たなビジネスを生み出せる人材の育成をめざす。
農業版STEAM教育は、農業に関する最新技術を活用する体験を通して、農業と新たな技術に対する興味喚起を促すこと。単なる農業体験で終わらないよう、ファームボットなど最新の農業ロボット技術の仕組みの理解を深めた上で、IT技術を組み合わせた新たな農業に触れる体験を提供する。
同社は今後も教材プラットフォーム「Code Land」上での教材閲覧や学習進捗管理など、遠隔農業学習をスムーズに行う。また、植物の栽培に適した土づくりや植物に応じた水やりの加減などを、データに基づいて改良していくデータ駆動型農業につなげていけるよう、カリキュラムのアップデートを実施する。さらに、令和3年度は農業版STEAM教育の対象である小学生親子に、農業×ICTのおもしろさを感じてもらう取り組みを展開していく。
重要な記事
最新の記事
-
日本人と餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第331回2025年3月7日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「コメ騒動」の原因と展望~再整理2025年3月7日
-
(425)世界の農業をめぐる大変化(過去60年)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月7日
-
「とやまGAP推進大会」に関係者約70人が参加 JA全農とやま2025年3月7日
-
新潟県産チューリップ出荷最盛期を前に「目合わせ会」 JA全農にいがた2025年3月7日
-
新潟空港で春の花と「越後姫」の紹介展示 JA全農にいがた、新潟市2025年3月7日
-
第1回ひるがの高原だいこん杯 だいこんを使った簡単レシピコンテスト JA全農岐阜2025年3月7日
-
【スマート農業の風】(12)ドローン散布とデータ農業2025年3月7日
-
小麦ブランの成分 免疫に働きかける新機能を発見 農研機構×日清製粉2025年3月7日
-
フードロス削減へ 乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズ発売 農業総研×NTTアグリ2025年3月7日
-
外食市場調査1月度市場規模は3066億円2019年比94.6% コロナ禍以降で最も回復2025年3月7日
-
45年超の長期連用試験から畑地土壌炭素貯留効果を解明 国際農研2025年3月7日
-
日本赤十字社のプロジェクト「ACTION!防災・減災」に参加 コープみらい2025年3月7日
-
健康増進へ野菜摂取レベルなど競う企業対抗企画 タキイ種苗が優勝2025年3月7日
-
フルーツピークス横浜ポルタ店2周年記念 いちごの超豪華パフェや感謝価格のタルト登場2025年3月7日
-
EVトラックの最適充電マネジメントシステムサービスを提供開始 グリーンコープ生協くまもと2025年3月7日
-
「金芽米」活用で市職員の花粉症予防・改善にチャレンジ 大阪・泉大津市2025年3月7日
-
台湾へのイチゴ輸出を本格化 JAかみましき2025年3月7日
-
道の駅「明治の森・黒磯」で「手塚さんちの長ねぎドレッシング」新発売2025年3月7日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月7日