鳥インフル対応「小型家畜用収容袋」発売 太陽工業2021年3月31日
テント構造物など大型膜面構造物や土木・物流資材を手がける太陽工業(株)は4月1日、高病原性鳥インフルエンザなどの家畜伝染病発生時に、死亡家畜の病原体を散逸させず安全に密閉処理できる「小型家畜用収容袋」を発売する。
左から小型家畜用収容袋、高密封チャックテープ、ガス抜きフィルター
同社が製品化に成功した「小型家畜用収容袋」は、殺処分された家畜を効率的かつ着実に密閉し、「防疫バッグ」などに収容する袋状の容器。防疫資材として作業者の負荷を低減しながら安全に焼却施設へ輸送・処理するたことができる。
ポリエステル不織布製の保護内袋とアルミ袋による二重構造で、ウイルスを確実に封じ込めるため、アルミ袋の閉封入り口には高密封チャックテープを採用。死亡した家畜から発生するガスだけを放出するガス抜きフィルターも溶着加工されている。プラスチック製の従来の感染性廃棄物容器と比較して、経年劣化がないため、備蓄の買い替えが不要。また、平常時の保管サイズを3分の1に低減することができる。また、従来容器は、殺処分後の死亡家畜を一羽ずつ移し替える必要があるのに対し、保護内袋の中で殺処分を行い、そのままアルミ袋に入れて密閉し「防疫バック」などに収容するため、作業員の心理的負担とウイルス散逸へのリスクを減らすことができる。
防疫バッグは、同社と京都産業大学、京都府の産学公連携により、2012年度の農林水産省「競争的研究資金」に採択され、大型家畜から豚や鶏などの巾広い死亡家畜の密閉型輸送容器として研究を実施。2014年に特許出願、全国に向けた研修会を開催し販売を開始した。開発当初は口蹄疫ウイルスを対象とした大型家畜用だったが、世界的な脅威となっている高病原性鳥インフルエンザ発生時に適用できる小型家畜用に収容袋の仕様や寸法、使用方法を再検討した。「小型家畜用収容袋」は1袋4000円(税別)。
大型家畜を収容する防疫バッグと防疫措置(訓練)の様子
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