クボタと三菱マヒンドラ農機 国内事業で業務提携2021年4月1日
クボタと三菱マヒンドラ農機は3月31日、日本市場での業務提携に合意したことを発表した。相互OEM供給の拡大とスマート農業の基盤となるクボタのIoTプラットフォーム「KSAS」対応製品の利活用などを通じ、日本農業の多様化するニーズに応えていく。
国内では、農業従事者の高齢化や離農などにより農業人口が減少し、大規模な担い手層と一般兼業農家への二極化が進むなか、農業機械には省人・省力化や作業効率化、コスト低減に対するニーズが高まっている。
各種自動化やIoTの活用など技術開発も高度化する中、クボタは小型から大型機械まで幅広く揃え、自動運転農機や営農支援システム「KSAS」などを活用したスマート農業を提案。また、三菱マヒンドラ農機は、独自技術を搭載した製品に加え、こだわりのものづくりでユーザーの課題解決に取り組んでいる。一方、農業機械市場の拡大が見込めない中、今後も幅広いニーズに応えていくために経営資源の確保が課題となっていた。
業務提携により両社の経営資源を相互に活用した製品・サービスや各種ソリューションを効率的に供給。現在の相互OEM供給の範囲を拡大し、トラクタ、田植機、コンバインを中心に作業機および関連機器も含めたラインアップを拡充する。また、クボタの営農支援システム「KSAS」に対応した製品の供給と併せ、三菱マヒンドラ農機でのKSASの利用について検討を進める。さらに、その他開発分野における協業など、ユーザーの課題解決とともに、安定的な日本の食料生産に寄与するための協議を進める。
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