低温期の伸長性、肥大性に優れる小ネギ「菊千代」種子を発売 サカタのタネ2021年4月16日
サカタのタネは濃緑で低温伸長性、肥大性、収量性、作業効率性に優れた小ネギ「菊千代」の種子を営利生産者向けに発売。全国のJA、種苗店を通じて7月中旬から販売する。
小ネギ「菊千代」
冬場に栽培する小ネギは、低温で伸びず葉太りするため、秀品率が低下してしまう。また、小ネギは本数ではなく重量で取引されるため、1本あたりの重量の減少は生産者の収入に大きな影響を及ぼすことから、同社は高収量性を兼ね備えた品種として「菊千代」を開発した。
「菊千代」は、生育が早く低温伸長性と肥大性に優れ、低温期でも高い収量性を維持できる品種。立性で葉が折れることも少なく、葉肉が厚く、葉に重みがあることも収量性を高める。周年栽培できるが、特に低温期の栽培向き。小ネギの出荷調整作業では、「皮むき作業」が大半を占め、「皮むき作業」が一日の出荷量を決める。「菊千代」は、葉鞘基部の膨らみが少なく、葉鞘部のうす皮がむきやすく、作業効率を上げてくれる。
小ネギ「菊千代」の希望小売価格は、1袋20ml入り352円、1袋2dl入りは3300円、1袋1L入りは1万6500円。いずれも税込。3年後の販売目標は3000万円。
小ネギ「菊千代」の作型図
小ネギ「菊千代」の作型図(刈り戻し栽培)
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