農場管理ソフトウェアの市場規模 2026年に42億米ドル到達を予測2021年4月20日
(株)グローバルインフォメーションは4月16日、市場調査レポート「農場管理ソフトウェアの世界市場・COVID-19の影響 (~2026年):用途 (精密農業・畜産業・水産養殖業)・提供区分 (クラウド・オンプレミス・データアナリティクスサービス)・農場規模・生産計画・地域別」 (MarketsandMarkets) の販売を開始した。
同レポートは、農場管理ソフトウェアの市場規模は、2021年の21億米ドルから年平均成長率(CAGR)は14.7%で成長し、2026年には42億米ドルに達すると予測している。
同市場の成長は、リアルタイムの農場データ管理におけるクラウドコンピューティングの導入と世界的な人口増加とそれに伴う食糧需要の増加、農業イノベーションに対する知的財産権の強化などの要因によってもたらされている。また、近代的な農業技術の導入を奨励する政府の支援や、農場の効率性を高めるための家畜の健康状態のモニタリングも、農場管理ソフトウェア市場の成長を後押ししている。
新型コロナウイルスの農場管理ソフトウェア市場への影響
農場管理ソフトウェア市場に関連する企業は、アジア太平洋地域、欧州、北米、その他の各国に製造施設やコーポレートオフィスを持つ。これらの企業が製造する農場管理ソフトウェアは、様々な用途で複数のステークホルダーに購入されている。新型コロナウイルスは、農場管理ソフトウェアメーカー各社の経営に影響を与えただけでなく、そのサプライヤーや流通業者のビジネスにも影響を与えた。また、コロナ以前と比較して、輸出貨物が減少し、ソフトウェアへの需要の低迷も、短期的には市場にマイナスの影響を与え、停滞させると予想される。この市場の主要企業は、2020年上半期の農場管理ソフトウェアの受注において、パンデミックの影響を受けている。
牽引要因:農場データをリアルタイムで管理するための人工知能や機械学習の導入
農場管理ソフトウェア市場の成長は、農業活動の増加と意思決定のためのリアルタイムデータへの需要が大きく影響。人工知能と機械学習は、精密農業、家畜のモニタリング、魚の養殖、スマート温室の実践など、さまざまな農業アプリケーションで主流の技術となっており、ハードウェア機器や個人間でやり取りされるデータを管理し、農場管理プロセスを効率化する。
抑制要因:限られた発展途上国での技術知識や高度インフラ
農業従事者の中には、農場管理ソフトウェアの使用プロセスや農業データの取り扱い、意思決定への利用について理解することが困難な人もおり、これが農場管理ソフトウェア市場の成長を制限する要因となっている。農場管理ソフトウェアソリューションは、様々な農業活動のリアルタイムデータ分析に使用され、利益の増加と損失の減少を実現。農業経営において、農場管理ソフトウェアソリューションを使用するには、技術的な知識が必要となる。農業経営者や生産者がこれらのソフトウェアを効果的に使用するためには、プロセスを十分に理解している必要があるため、大多数の農家がこれらの農場管理ソフトウェアの導入に消極的になっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(103) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(13)-2024年7月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(19)【防除学習帖】 第258回2024年7月20日
-
土壌診断の基礎知識(29)【今さら聞けない営農情報】第259回2024年7月20日
-
コメの先物取引は間違い【原田 康・目明き千人】2024年7月20日
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日