野菜投入ロボット用のビジョン&ピッキングシステムを開発 アールティ2021年5月26日
株式会社アールティ(東京都千代田区)は、食品工場で使われる業務用フードスライサーなどへ野菜を投する入ロボットを自動化するビジョン&ピッキングシステム「NEKONOTE Vegepicker」を開発。6月1日に愛知スカイエキスポで開幕するFOOMA JAPAN 2021で、同システムを実装したロボットを展示する。
NEKONOTE Vegepickerの実装例 (Kinova社 KINOVA Gen3使用)
NEKONOTE Vegepicker(ネコノテ ベジピッカー)は、食品工場で人手による単純作業になりがちな業務用フードスライサー等への野菜投入作業をロボットで自動化するためのソフトウェアシステム。同システムを実装したロボットは番重やコンテナにばら積みにした野菜の中からAIでひとつひとつを認識し、位置を自動検出してピッキングできる。
交換可能なエンドエフェクタ
使用するアームロボットは、組み合わせるフードスライサーなどの大きさに応じて複数メーカーの中から選定可能で、主に協働型のロボットに対応。野菜の認識はロボットのアームや架台に設置したカメラで行い、カメラの位置や種類、数も目的用途に応じてカスタマイズできる。ピッキングする野菜は1台に複数登録でき、野菜の大きさ、固さの違いにはエンドエフェクタ(ハンド)部分のパーツを付け替えることで対応。ユーザーが簡単に交換できる形状とした。
従来のシステム開発では、ロボットを指定して進められるが、同システムは、特定の条件を満たしていればどのロボットに対しても自由にシステムの入れ替えができるため、工場の環境や組み合わせる機器のニーズに合わせてカスタマイズした製品を完全受注生産よりも早く安価に提供できる。FOOMA JAPAN 2021のブースでは、NEKONOTE Vegepickerを実装したロボットを展示。ピッキング動作のデモンストレーション展示を随時行う予定。
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