農機具メーカーの海外輸出支援を開始 唐沢農機サービス×商船三井2021年6月10日
唐沢農機サービスと商船三井が運営するKiliMOL株式会社(東京都港区)は、農機具メーカーの海外輸出の支援プロジェクトを開始。農機具メーカーは海外への販路拡大を外注でき、開発・製造にリソースの集中投下が可能となる。今後、協業ニーズのあるメーカーの公募を行う。
両社は3月にアフリカのケニアへ農機具を輸出し、日本製のトラクターやコンバインなどの農機具の現地デモンストレーションを行った。手作業の農業が機械化されるという現地の人々の期待に、地元メディアも注目し、現地ではその有効性と高いニーズが確認された。
途上国をはじめ世界の農業国では、大小問わず日本ブランドの高品質な農機具が求められている。メーカーにとって国際市場は大きな魅力であり、新規顧客を獲得する絶好の機会だが、実際には輸出の各種手続きや、為替リスクなど輸出特有の課題に直面し、参入障壁が高い市場となっている。
総合海運企業として様々な物資を世界各国へ届けてきた商船三井は、3月のアフリカケニアへの農機具輸出プロジェクトでも国内流通と変わらないほど手軽に為替リスクなく農機を搬送。両社が運営するKiliMOLが生み出す新しい流通により、メーカー各社は世界での市場開拓を視野に入れ自社製品の企画・開発に取り組むことができる。
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