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日本農業の課題解決へ「食と農と大地」を支える新商品を発表 井関農機2021年6月11日

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井関農機は6月10日、2021年度下期の新商品をYouTubeで発表した。同社の冨安司郎社長は、高齢化による人手不足や、経営規模の拡大など日本の農業の課題を解決する「食と農と大地」ののソリューションカンパニーとしての考えを表明。さらに新商品として、業務用の「システム炊飯器」と「有人監視型ロボット田植機」、「トラクタTQ シリーズ」などを紹介した。

井関農機の業務用炊飯器で炊いたごはんを紹介する冨安社長井関農機の業務用炊飯器で炊いたごはんを紹介する冨安社長

動画で冨安社長は2026年の創立100年に向けて、「農家を過酷な農作業から解放する創業の精神や、農業機械のフロントランナーとしての魂を守り、時代や環境に応じて変化する二ーズに対応していく。皆様に喜ばれる製品とサービスの提供を通じて生産者の夢ある農業と食をサポートしていきたい」と決意を語った。

同社は、トラクタ、コンバイン、田植機など農業機械メーカーの印象が強いが、レストランや外食店で使われている業務用システム炊飯機、全国各地に設置しているコイン精米機や炊飯事業もおこなっている。今回注目の新商品として発表された「システム炊飯機」は、同社独自の遠隔監視システムでシステム炊飯機の運転状況を見える化した商品で、美味しいご飯の提供により「食」の現場をサポートする。また、田植えの自動作業で省力化と作業効率の向上させる「有人監視型ロボット田植機」や、充実した機能で使いやすく、安全なトラクタ「TMシリーズ」と、小さいながらも頼もしい「トラクタTQシリーズ」などを紹介した。

海外展開として同社は、ヨーロッパなどを中心に、道路の清掃や雪道の除雪などを行うトラクタや、公園などの緑地をメンテナンスする乗用草刈機などの景観整備用機械を販売している。一方、脱炭素社会に向けて農林水産省がめざす「みどりの食料システム戦略」への取り組みとして、各種商品の提供をはじめ、生活環境や農地の保全など、「大地」の分野においても取り組んでいる。また、環境への取り組みでは、エコ商品認定制度」による同社独自の評価基準をクリアした環境性能の高い商品を認定し、環境負荷低減を図った商品の充実を進めている。

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