新型コロナとインフル同時迅速診断キット 国内製造販売承認を取得 デンカ2021年6月17日
デンカ株式会社(東京都中央区)は6月16日、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを一つのデバイスで同時に診断できる抗原迅速診断キットの国内製造販売承認を取得した。同キットは、新型コロナウイルス抗原有無の判定時間を15分から10分に短縮。製品名「クイックナビ-Flu+COVID19Ag」として、同社と販売提携先の大塚製薬の2社で販売する。
判定時間を15分から10分に短縮する「クイックナビ -Flu+COVID19 Ag」
同コンボキットは、イムノクロマト法で特別な検査機器を必要とせず、一般の医療機関でも迅速かつ簡便に検査できる。一つのキットでインフルエンザウイルスと新型コロナウイルスを同時診断できる上、診断時間を短縮するため医療機関の負担を軽減。また、医師の指導の下で、医療機関・高齢者施設などにおける速やかなスクリーニング検査体制を構築し、感染拡大防止に貢献する。同社は、抗原迅速診断キットを1日最大13万検査分の生産体制をすでに構築している。
同社が2020年8月に発売した新型コロナウイルス抗原迅速診断キット「クイックナビ-COVID19 Ag」について、3月4日に国内の医学専門誌に掲載された論文では、PCR法による検出と比較して抗原検査における感度は86.7%、特異度は100%と示された。また、一般に偽陽性と呼ばれる例は確認されなかったなど、実際の使用に十分な性能が示されたと結論付けている。
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