穀物サイロと貯蔵システム市場 2027年まで4.8%で成長見込み2021年6月23日
REPORTOCEANは6月18日、穀物サイロと貯蔵システム市場に関する新レポートを発行。2021年から2027年の予測期間に4.8%以上の成長率を予測している。
サイロは、穀物やおがくず、その他の食品の大量貯蔵のため穀物やおがくずなどの食品を大量に保管するため、農業をはじめさまざまな産業で使われている。作物を湿気や気候の変化から守りながら長期間保存できるサイロは、メンテナンスが行き届き、適切に密閉されたものは何十年も使用できる。
穀物サイロ・貯蔵システム市場は、ポストハーベストロスや食品廃棄物が原因で、穀物サイロや効果的な貯蔵、効率的なポストハーベスト管理の売上が増加。米国、カナダ、メキシコ、中国、インド、ドイツ、英国など、農産物を国際市場に大きく輸出している国の多くは、穀物の安定性をより長く保つことに注力している。
発展途上国の農家では、大規模な農地を作り、大量の作物を長期間保存するため、その需要は高くなる。例えば、国際穀物協会(IGC)によると、世界の小麦の供給量は、2012~2013年の1億7100万トンから2017~2018年には2億6800万トン、2020年には2億7800万トンに増加。サイロは、穀物の輸送が自動化されているため、長期的なメンテナンスコストが低く、費用対効果の高い穀物貯蔵方法といえるが、設備への初期投資が高額であるため、2021年から2027年の予測期間において市場の成長を妨げる可能性がある。
地域的には、北米での技術進歩の高まりにより、北米が市場を支配。アジア太平洋地域では、人口の増加や所得水準の向上に伴い、農業や食料品の需要が増加しているため、穀物サイロおよび貯蔵システムの市場が急増している。さらに、米、トウモロコシ、小麦などの農作物の消費量が増加していることや、有利な農家制度が市場の拡大に貢献している。
同レポートに含まれる主な市場プレーヤーは以下の通り。
サイロ・カルドバ
AGCOコーポレーション
PRADO SILOS
Bentall Rowlands Silo Storage Ltd.
スクープ・マニュファクチャリング株式会社(Sukup Manufacturing Co.
SCAFCO Grain Systems Co.
プリベSA
MULMIX SpA Unipersonale
ブロック・グレイン・システムズ
Behlen Mfg. Co.
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日