「腐植」で畜舎の水質を改善「飲水システム」サービス開始 エンザイム2021年6月29日
エンザイム株式会社(東京都品川区)は6月1日、腐植を活用して畜産農場の水質を改善する「飲水システム」サービスの提供を開始。腐植の力で、アニマルウェルフェアやSDGsにも貢献できる。
腐植を活用して畜産農場の水質を改善する「飲水システム」(左)
「腐植」は、落ち葉など植物と動物などの死骸が、地中で長い年月をかけて微生物によって分解され、発酵と熟成を繰り返して生成された有機物。フミン酸、フルボ酸、天然ミネラル、アミノ酸、ビタミン、有用菌などを豊富に含んでいる。同社は腐植のパイオニアとして、様々な特性を生かして環境改善や健康維持に役立つ技術や製品を研究開発している。
2020年に「飼養衛生管理基準」が改正され、家畜の飲用水の水質管理がより求められるようになり、家畜を快適な環境下で飼養する「アニマルウェルフェア」の観点からも良質な飲用水が注目されている。同社は、こうした畜産農家のニーズに応えるため、5月から腐植資材を利用して畜舎の水質を改善する「飲水システム」サービスを開始。一般細菌や大腸菌の減少、色度・濁度の改善などに効果があり、飼養衛生管理基準の取り組みをサポートしてアニマルウェルフェアの向上にも役立つ。
家畜にとっては、身体の調子を整えてくれる"サプリメント"といえる腐植。腸内環境を改善して下痢や夏バテを防ぐなど健康面に効果があるだけでなく、飼料要求率を改善し、品質や生産性を向上するなど水質以外にも様々なメリットがある。また、畜舎の臭気低減にも効果があり、排せつ物をたい肥化すれば循環型畜産を実現し、SDGsにも貢献できる。
「飲水システム」を導入する際は、既存の飲水タンクに腐植資材を吊るし、水に酸素を送り込む曝気をするだけで水質を改善。初期費用や維持費を抑えて、最大限の効果が期待できる。同社は、水質改善のための調査から腐植資材やディフューザー(散気管)の提供まで、最適なソリューションを提案している。
フルボ酸を含む安心・安全な天然原料「腐植」
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日