集中豪雨による浸水被害を防ぐ「マジックダム」発売 公益創造センター2021年7月1日
株式会社公益創造センター(岡山市東区)は7月2日、広げるだけで設置できる浸水防止立体シート「マジックダムMD-01」を発売。2018年の西日本豪雨の教訓を踏まえ、土のうに替わって洪水による建物の浸水や道路の冠水などを防止するために開発された。
豪雨や河川の決壊等による浸水から建物や敷地を守る手段としては、土砂を入れた重たい土のうを積み上げる方法が一般的だが、大きな労力が必要で作業に時間がかかる。また、水を吸って膨らむ土のうもあるが、比重が水とほぼ同じであるため、水に浸かると浮いてしまうこともあり、金属製の遮水版は、どこでも設置できるわけではない。
「マジックダム(Magic Dam)MD-01」は、本体シートが、ポリエステル製のメッシュ生地を2枚のポリ塩化ビニル(PVC)シートで挟んだ完全防水構造。設置は、ロール状のシートを伸ばして広げるだけで、土のう積みに比べて短い時間で少人数で設置できる。
上下のシートの間をつなぐパーテーション生地が、開き角度を約27度で固定するため、立ち上がったシートがそのまま頑丈な壁となり、水の圧力に耐え、シートが開いた際の最大の高さと奥行きの比率が1対4と下部シートの面積が十分に広いため、上からかかる水圧によってシートが地面に固定される。また、下面のウレタン製の3本のラインが滑りを防止するとともに、端のメッシュの袋に入った金属プレートの重りによって、隙間からの水の浸入を防ぐ。上部の端には、ウレタン製の浮きが取り付けられており、水位の上昇に従ってシート端も上昇し、上からの水が乗り越えることも防いでくれる。
必要な長さまで連結することも可能。シートの両端は、二枚のシートの間に面ファスナーが縫い付けてあり、同じサイズのマジックダムと、端を挟み込む形でしっかりと連結できる。マジックダムを複数枚用意すれば、道幅や建物の大きさに合わせて必要な長さのダムを作れる。また、シートはカーブさせたり、直角に折り曲げて設置できるため、建物や敷地などの形状に沿った設置が可能。
さらに、道路を土のうでせき止めると車両の通行ができなくなるが、マジックダムは、せき止められた水によって形状を保っているため、その上を車両が乗り越えられ、避難車両や救助のための緊急車両も通行できる。オープン価格。問い合わせは、公益創造センターのメール(info@koekisozo.co.jp)へ。
車両等の通行も可能
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