農業用ポンプ市場 2027年までCAGR7.6%で成長の見込み2021年7月12日
REPORTOCEANは7月7日、新レポート「農業用ポンプ市場」を発行。同市場は2020~2027年の予測期間において、7.6%以上の健全な成長率を見込んでいる。
同レポートによると、世界の農業用ポンプ市場は、2019年には約39億米ドルとなり、2020年から2027年の予測期間には7.6%以上の成長率が見込まれている。
農業分野において、ダム、貯蔵施設、水槽、ボアウェル、河川などの水源からパイプを通して水を運ぶために使われる農業用ポンプは、農家の水需要を助け、より高い農業生産を実現。世界人口の増加に伴い、食糧増産の需要が高まり、市場の成長を促している。また、耕作可能な土地の増加や作物栽培の拡大により、農業用ポンプの需要が高まっている。例えば、インドでは、穀物生産量が2015~16年の251.54百万トンから2016-17年には275.11百万トンに増加。耕作面積も2015~16年の123.22百万ヘクタールから2016~17年には129.23百万ヘクタールに増加した。
先進国や発展途上国では、電力の供給不足やディーゼル発電機の普及により、灌漑目的でソーラーポンプの使用が増加していることが、世界の農業用ポンプセット市場を活性化させる大きな要因になると予想。市場のプレーヤーによる戦略的な動きは、市場の成長をさらに増強するとみられる。
2020年1月の時点で、Franklin Electricは、Valley Farms Supply IncをUSD 9.0 billionで買収。2019年11月にWILO USA LLCの子会社American- March Pumpsが、J-Line Pump Co.を買収。この買収は、企業のフットプリントを強化し、市場の成長を支える製品ポートフォリオの拡大にもつながる一方で、高い維持費と操作のための不十分な電力供給が市場の成長を妨げている。
世界の農業用ポンプ市場の地域分析は、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域など主要地域が対象。農業が盛んなアジア太平洋地域は、市場シェアの面で世界をリードする重要な地域となっている。また、2020~2027年の予測期間において、アジア太平洋地域は最も高い成長率(CAGR)を示すと予想されている。可処分所得の増加や人口の増加などの要因により、アジア太平洋地域の農業用ポンプ市場は有利な成長が見込まれている。
同レポートに含まれる主な企業は以下の通り。
Xylem Inc.
グルンドフォス(Grundfos
Shakti Pumps Ltd
ヴァルモント・インダストリーズ社
Jainイリゲーションシステムズ
リンゼイ株式会社
シムジ・ポンプ・インダストリー・グループ Co. Ltd.
フランクリン・エレクトリック
浙江同仁ポンプ工業有限公司 Ltd.
Mahindra EPC Irrigation Ltd.
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(103) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(13)-2024年7月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(19)【防除学習帖】 第258回2024年7月20日
-
土壌診断の基礎知識(29)【今さら聞けない営農情報】第259回2024年7月20日
-
コメの先物取引は間違い【原田 康・目明き千人】2024年7月20日
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日