ICTに対応した次世代の穀物乾燥機 TCZシリーズ 静岡製機2021年7月26日
昨年発表された静岡製機株式会社(以下「静岡製機」)の新型穀物乾燥機『TCZ』シリーズは、発売以降好評いただいています。人気の秘訣は、大規模生産者向けと省スペース向けの乾燥機をそれぞれの目的に合わせて最適化した設計がなされていること。そしてスマホやPCで運転状態をいつでも確認できる静岡製機独自の遠隔モニタリングシステム『SSDM』に対応していることがあげられます。
目的に合わせ2型式を用意
新型穀物乾燥機『TCZ』とは
TCZとは3つのコンセプト『Toughness(タフネス)』『Compact(コンパクト)』『the Zenith(頂き)』を元に開発された次世代の乾燥機。TCZの名前はこれらの頭文字を取って命名しました。
TCZは大きく分けて2型式を用意しており、大型穀物乾燥機『TCZ-L』は、大規模生産者向けに耐久性を重視。30石~50石をカバーしています。もう一方の中型穀物乾燥機『TCZ-M』は、省スペースに大容量の乾燥機を導入できるようコンパクトを主体に設計。18石~30石までラインナップしています。
コスト低減と効率化を図る
大型穀物乾燥機『TCZ-L』
TCZ-EL50
耐久性・メンテナンス性を重視し、保守にかかるコスト低減と、ICT技術による刈取り・乾燥調製作業の効率化を念頭に置いた機種となっています。
『SSDM』を標準装備し、別途通信契約をすることで最大10台(1契約につき)の乾燥機がモニタリング可能になります。
耐久性については、摩耗しやすい箇所の素材・構造の見直し、ガス軟窒化処理等の加工方法を採用することで耐久時間を従来比2倍にアップ。
メンテナンス性については転作への対応を考慮し、超大型クラスにのみ採用されていた中段排風路取外しによる乾燥機内部の残穀清掃を可能にしています。
省スペース設計
中型穀物乾燥機『TCZ-M』
TCZ-EM30
省スペース設計でより大きな乾燥機を設置可能にすることをコンセプトに開発された中型機種。
過去に販売された同等全高の機種に対して最大で11石分の増量を達成。前機種と比較しても、ほぼ同等の全高で3石の増量を達成しています。
さらに設置性を重視し、排風ファンや籾中のゴミを除く排塵ファン、内蔵燃料タンク等のレイアウトに自由度を持たせ、1万368通りの設置パターンを取ることができます。ダクトなどの取り回しを既設建物に合わせやすくなるよう設計しました。
また、『SSDM』にもオプションで対応しています。
最大10台をモニタリングできる
遠隔モニタリングシステム『SSDM』とは
遠隔モニタリングシステム『SSDM』は、どこにいても常に乾燥機の運転状態を把握し、刈取り作業や乾燥調製作業の効率化を図るためのシステムです。
乾燥中の水分値はもちろん、運転状況、熱風温度、乾燥終了予測残時間、エラー警告がスマホやタブレットなどのモバイル端末やPCで確認できます。
1つの契約で最大10台の乾燥機がモニタリング可能。通常は乾燥機一台毎に通信端末をセットする必要がありますが、TCZ-Lは通信機能を標準で内蔵しているので、追加購入の必要がありません。『SSDM』が導入しやすい仕様となっています。
SSDM
近年、作付面積が拡大する一方で生産コストダウンを図るため、生産者の方々は少人数での対応を余儀なくされています。
農業においても、生産コスト削減と生産物の品質向上の両方を進めていくことが、生き残りにかけて急務となっています。ICT技術によって効率化を進め、生き残りのための強い体質づくりを誰もが模索していかなければならない状況です。
その為に静岡製機は、効率化のためのシステムを今後も市場へ提案していきたいと日々邁進しております。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年7月16日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年7月16日
-
30年目を迎えたパルシステムの予約登録米【熊野孝文・米マーケット情報】2024年7月16日
-
JA全農、ジェトロ、JFOODOが連携協定 日本産農畜産物の輸出拡大を推進2024年7月16日
-
「雨にも負けず塩にも負けず」環境変動に強いイネを開発 島根大学・赤間一仁教授インタビュー2024年7月16日
-
藤原紀香がMC 新番組「紀香とゆる飲み」YouTubeで配信開始 JAタウン2024年7月16日
-
身の回りの国産大豆商品に注目「国産大豆商品発見コンクール」開催 JA全農2024年7月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県で黒酢料理を堪能 JAタウン2024年7月16日
-
【役員人事】ジェイエイフーズおおいた(6月25日付)2024年7月16日
-
【人事異動】ジェイエイフーズおおいた(4月1日付)2024年7月16日
-
日清食品とJA全農「サプライチェーンイノベーション大賞」で優秀賞2024年7月16日
-
自然派Style ミルクの味わいがひろがる「にくきゅうアイスバー」新登場 コープ自然派2024年7月16日
-
熊本県にコメリパワー「山鹿店」28日に新規開店2024年7月16日
-
「いわて農業未来プロジェクト」岩手県産ブランドキャベツ「いわて春みどり」を支援開始2024年7月16日
-
北海道で農業×アルバイト×観光「農WORK(ノウワク)トリップ」開設2024年7月16日
-
水田用除草ロボット「SV01-2025」受注開始 ソルトフラッツ2024年7月16日
-
元気な地域づくりを目指す団体を資金面で応援 助成総額400万円 パルシステム神奈川2024年7月16日
-
環境と未来を学べる体験型イベント 小平と池袋で開催 生活クラブ2024年7月16日
-
ポーランドからの家きん肉等の一時輸入停止を解除 農水省2024年7月16日
-
JAタウンのショップ「ホクレン」北海道産メロンが当たる「野菜BOX」発売2024年7月16日